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鬼才・松尾スズキと別格・中山美穂が仕掛ける珍作 映画「108~海馬五郎の復讐と冒険~」(夕刊フジ)

25日公開の映画『108~海馬五郎の復讐と冒険~』。主人公は脚本家の海馬五郎。演じるのは鬼才・松尾スズキ(56)。監督・脚本も務めている。R18+(18歳以下入場不可)だ。
とにかく笑える〇作だ。〇作に傑作、快作、佳作はどうも当てはまらない。かといって愚作、失敗作、駄作と切り捨てるひどさもない。強いていえばとにかく笑える“珍作”。突っ込みどころ満載で、物語が刺さる世代にはあるある感を抱かせるが、刺さらない世代には失笑されかねない。
海馬の妻は元女優。中山美穂(49)が演じる。若い頃、中山美穂に魅了された人は大抵、中山美穂を別格化しがちだ。このキャスティングもそのにおいがする。
妻が浮気をしている。オーディションに来た女優から情報がもたらされる。情報が書かれていたのはフェイスブック。これが旧世代の男女向きのツールすぎてという突っ込みどころその1。SNSで夫や妻や恋人の浮気を疑う設定の既視感が突っ込みどころその2。
海馬は妻の浮気を疑う。裏を取ることもなく決めにかかる浅はかさが突っ込みどころその3。
離婚をしよう。だが財産が半分取られる。それはたまらない。じゃあ、使ってしまおう。いやいやいや、映画に嘘はあってもいいが、妻の不貞が離婚原因なら逆に不貞相手から慰謝料を取れる時代だよというのが突っ込みどころその4。
財産を使うために女を抱こう。人数は妻のフェイスブックの「いいね」の数=108。身勝手なこじつけが突っ込みどころその5。妻は妻で大好きなダンスアーティストの公演を追い、長期間家を空ける傍若無人さが突っ込みどころその6。
その後も笑いながら、スクリーンに向け心の中で突っ込み続けるうち、あらら、変だ妙だ。フェイスブックの投稿に「いいね」を押している心持ちになり、いつの間にか映画を承認している自分に出くわす。
これが松尾の仕掛けたわなか? 松尾演じる海馬五郎が海綿体に支配される酔狂人に思えてくる。
作品の出来より、妻への復讐で女を買うことに決めたイカレタ脚本家の妄想を映像化する踏み外し方はくだらない締め付けやコンプライアンス、ちょっとしたことがハラスメントだとして血祭りに上げられる昨今、ちょっとすがすがしくもある。でも珍作。
提供元:Yahooニュース