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【追悼】芸能リポーター福岡翼さん「婚前交渉は?」の妙(日刊ゲンダイDIGITAL)
空港で、あるいは自宅前で、スキャンダル渦中の芸能人にマイクを向ける。芸能リポーターの福岡翼さんがことしの4月、慢性心不全増悪のため都内の自宅で亡くなっていた。享年79。テレビ朝日系「ワイド!スクランブル」「新やじうまワイド」などで、お茶の間に親しまれた福岡さんは、故・梨元勝さん、故・武藤まき子さんらと並び直撃取材の草分け的存在であった。
その梨元さんとかつて舞台に立ち、フジテレビ系演芸番組「THE MANZAI」で「突撃レポート漫才」を披露していた。その懐かしの動画がネットで話題になっている。
「婚約あるいは結婚の記者会見ってありますでしょ。そこで最初にひとつのルールつくっちゃったのが、あなたと私ですか」
福岡さんが言い、梨元さんが「『結婚指輪を見せて下さい』ってまず翼さんが必ず言うんですよ」と受けると、福岡さんは得意の早口でこうまくしたてるのだ。
「(指輪の)モノは何ですか? って言うと『はい』って、タレントさんは得意げに恥ずかしげに見せてくれるんです。すると(カメラの)フラッシュがバッと光りますでしょ。それが途切れた途端にこちらが言うんですよ。『婚前交渉は?』って。うまいんですよ」
それまで「知り合ったのはどういう席ですか」「プロポーズの言葉は」など、穏やかだったところ、福岡さんらは「ABCはどこまでですか?」とも突っ込み、それが定着していったという。
「大きな目をむいて、真相を追及していく梨元さん、それとは対照的に朗らかな笑顔を絶やさず、柔らかい質問をするのが福岡さん。丁々発止のやりとりのなかで、ごく自然と役割分担し、芸能人のコメントを引き出していました」
そうスポーツ紙芸能デスクは振り返る。芸能、事件、スポーツとジャンルを問わず、突撃取材を敢行していたのが往年のワイドショーであった。
「新聞のラテ(番組)欄に、『スクープ! 渦中のあの人を直撃』とか、書いてあると、それが誰なのか探り、根拠も理由もないまま、アテをつけた芸能人の自宅を夜中にピンポンしていく。『結婚』が最上級のスクープとされ、抜いた抜かれたで連日、大騒ぎ。取材できないと、そのまま徹夜で張り込みなんていうことも珍しくありませんでした」(元ワイドショーのディレクター)
ワイドショーのこうした取材は1989年の「TBSビデオ問題」などを節目として、徐々にトーンダウン。今も記者会見はあるし、直撃取材もあるが、福岡さんが梨元さんらと共に現場の最前線を駆け回っていた頃の勢いは今や昔である。
「死ぬときはみんなに知られず、すっと消えたい。戒名も必要ない」
福岡さんは晩年、そう近親者に語っていたそうだ。生涯独身。プライベートはドラマチックな芸能人の人生とはまるで違う生き方を目指していたのかも知れない。合掌。(長昭彦/日刊ゲンダイ)
提供元:Yahooニュース