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オレを写真家にしてくれたのは陽子 四六時中、彼女を撮り続けた【天才アラーキー傘寿を語る】(日刊ゲンダイDIGITAL)

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【天才アラーキー傘寿を語る】#71
ロッキングチェアーに座ってビールを飲む陽子。ふたりだけの幸福な時間。こういう写真がいいんだよね。結婚して、まだ(台東区)三ノ輪の実家の近くに住んでた頃、持ち物もない狭い部屋で、日曜日、陽の当たる部屋で陽子が缶ビール。なんにもなくても幸福感がある。なにげなくて単純な日常の写真だけど、いい笑顔なんだよね。写真を撮られることにも慣れてるから、まったく気負いがない顔をしてて。愛があるとき、人はこんなに幸せな顔になるんだな、って思うんだ。
<66>おじいちゃんになった? パッと出る笑いが「いいなぁ~」と思って撮っている
いい笑顔、いい顔になる一番いい方法は、ちょっとキザだけどさ、人を愛することなんじゃないの? しかも血の流れてる愛だよ。情が通ってるやつ。通い合ってる喜びがあると、それは必ず顔に出るんだよ。
今はインターネットやメールで他人とコミュニケーションしたり、なんでもかんでもケータイで連絡したりするだろう? そうすることで、いつだってつながってる、って感じがあるのかもしんないけど、やっぱり生身の人間と触れ合ってる方がいいと思うよ。血や肉でつながれない関係は、やっぱり“死”に近いから、それじゃあ生き生きとはならない。いい顔にならない、ってことだね。
ほんのちょっとのことで、顔は変わるんだ。ほんのちょっとのいいことなら、ほんのちょっと顔はよくなる。だからそれが連続的に続いていけば、いい顔は作られていくんじゃないかなぁ。そんなに大きないいことなんて、降ってきやしないんだよ。でもささやかないいこと、ささやかな愛は、どんな人にだってある。それを感じなきゃ、感じる力がないと効き目はないからね。
■90年1月27日、陽子は逝ってしまった
オレはよく、「陽子がオレを写真家にしてくれた」って言ってるんだけど、オレの写真人生は、陽子との出会いから始まったんだ。四六時中カメラを離さないで、彼女を撮り続けた。
結婚をして、新婚旅行に行って、その旅行を撮影したのが『センチメンタルな旅』。新婚旅行の写真を自費出版することを陽子が許してくれなかったら、オレは“写真家”にはなれなかった(1971年に私家版写真集『センチメンタルな旅』を自費出版。<陽子>連載10.11に掲載)。
90年1月27日、陽子は逝ってしまった。オレを写真家にしてくれたのは陽子。陽子と出会い、陽子との結婚から「センチメンタルな旅」は始まった。新婚旅行のこともそうだけど、人生そのものがセンチで、それは今も続いている。
(荒木経惟/写真家 構成=内田真由美)
提供元:Yahooニュース

