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映画で楽しむ“カウントダウンパーティ”!恋にキスに大騒動…なにかが起こる予感(MOVIE WALKER PRESS)

12月のホリデイシーズンのラストを飾る日であり、希望に満ちた新たな年への橋渡しをするニューイヤーズ・イブの日でもある大晦日。そんな特別な日に開催される “カウントダウンパーティ”を描いた作品としては『マスカレード・ナイト』(21)が記憶に新しいが、現在配信中のNetflixオリジナル『シルバー・スケート』(20)でも大晦日にロシア貴族の邸宅で催された年越しパーティの様子が気品高くスクリーンを彩っている。本稿では、これまでに映画に登場してきたカウントダウンパーティをいくつかピックアップして振り返ってみる。

【写真を見る】ミシェル・ファイファー&ザック・エフロンがロマンティック!『ニューイヤーズ・イブ』

元祖ロマコメの女王メグ・ライアンがビリー・クリスタルと共演した『恋人たちの予感』(89)は、10年越しの付き合いだった男女の友情と恋をめぐるロマンティック・コメディだ。ヒロインのサリー(ライアン)とハリー(クリスタル)は最悪の出会いから始まったケンカ友達。友人以上恋人未満だったが、ついに大晦日の夜、1人でパーティに参加したサリーのもとに、ある決意を胸にしたハリーが駆けつける。

そして大人の恋をムーディに切り取ったのが『恋のゆくえ ファビュラス・ベイカー・ボーイズ』(89)。シアトルのナイトクラブで働く兄弟ピアニストデュオ“ファビュラス・ベイカー・ボーイズ”に、新たに加わることになった女性ボーカリストのスージー(ミシェル・ファイファー)。彼女はカウントダウンパーティで弟ジャック(ジェフ・ブリッジス)が奏でる軽快なピアノにあわせ“メイキン・ウーピー”を艶やかに歌い上げる。ファイファーが吹替えなしで挑んだグランド・ピアノの上での熱唱は映画史に残る名シーンとなった。

一方、『ハイスクール・ミュージカル』(06)が描くのは、高校生の男女の初々しい出会い。イースト高校バスケ部のキャプテンである人気者のトロイ(ザック・エフロン)と、優等生で数学が得意なガブリエラ(ヴァネッサ・ハジェンズ)は大晦日のパーティに出席。成り行きからデュエットをすることになった2人は予想外に楽しい時間を過ごし、ほどなくガブリエラがイースト校に転校したことで運命の再会をすることに。

また大晦日のパーティでもっとも有名なのは、NYタイムズスクエアで行われるカウントダウンイベントだろう。その催しをテーマとする『ニューイヤーズ・イブ』(11)は、ゲイリー・マーシャル監督がハル・ベリー、アビゲイル・ブレスリン、ロバート・デ・ニーロ、サラ・ジェシカ・パーカーほか豪華キャストで描く恋愛群像劇だ。
カウントダウンイベントを取り仕切るタイムズスクエア協会のクレア(ヒラリー・スワンク)は、23時59分から始まる最大の見せ場である“ボール・ドロップ”が無事に成功するか心配している。最高潮を迎える午前0時の打ち上げ花火に向かって、8組の男女の悲喜こもごもが煌びやかな街の景色とともに紡がれる。

さらに欧米では時計の針が1月1日午前0時を指した瞬間に、新年が愛に満ちあふれたものになりますようにという希望を込めて“年越しキス”をする習わしがある。『ラブ・アクチュアリー』(03)のリチャード・カーティス監督が手掛けた『アバウト・タイム 愛おしい時間について』(13)では、この迷信を発端とする慣習が登場。大晦日のパーティ最後の“年越しのキス”で大失態をおかしてしまった主人公のティム(ドーナル・グリーソン)が、その家系の男性だけに代々受け継がれるという“タイムトラベル”の能力を使って挽回することに。

しかし時には華やかなパーティとその後の悲惨な状況の落差に愕然とさせられることも。

海洋パニック映画の金字塔『ポセイドン・アドベンチャー』(72)が冒頭で描くのは、ギリシャへと向かう豪華客船“ポセイドン”で開かれたニューイヤーズ・イブのパーティ。しかし海底地震による大津波に襲われた客船は無残にも転覆し、大勢の乗客が船内に取り残されてしまう。

この作品のリメイクとなるウォルフガング・ペーターゼン監督によるカート・ラッセル主演作『ポセイドン』(06)でも、やはり舞台となったのは豪華客船の年越しパーティ。ディスコにカジノ、バンド演奏など思い思いの時間を過ごし、赤いドレスに身を包んだ歌手のカウントダウンとともに乗客&乗務員が新年を迎えた喜びを祝い合った。

一方、パニック映画ほど絶体絶命ではないにせよ、ハラハラさせられるのが以下の3作品。

『アデライン、100年目の恋』(15)では、ホテルで開かれたゴージャスな大晦日のパーティで友人と楽しい時を過ごすヒロインのアデライン(ブレイク・ライブリー)に、青年エリスが一目で恋に落ちる。会場ではアデラインもエリスに目を留めていたものの、知的な会話で積極的にアプローチをかけてくる彼をやんわりながらきっぱりと拒絶。実はアデラインは人との接触を制限して身を隠すように生きている。なぜなら彼女は29歳で老化が止まり、100歳以上になっても若いまま生き続けているという秘密があったのだ。

そしてポール・トーマス・アンダーソン監督とダニエル・デイ=ルイスの二度目のタッグとなった『ファントム・スレッド』(17)。洗練されたオートクチュールの世界で君臨する天才的な仕立て屋のレイノルズ(デイ=ルイス)は、創作のインスピレーションを得るためにミューズを“使い捨て”してきた。しかし新たにミューズに抜擢した情熱的なアルマにかき乱されたレイノルズは、いつしか彼女を愛しはじめる。そして1人で彼女が大晦日のパーティに出かけたことを知った彼は、たまらず会場へ。そこでは群衆がひしめき合う騒々しくも盛大な年越しパーティが開かれていた。

最後は19世紀のロシアを舞台とする歴史ロマンス『シルバー・スケート』(20)。雪と氷に覆われたサンクトペテルブルクで、職を失った貧しい主人公マトヴェイ(フョードル・フェドートフ)は“スケート靴を履いたスリ集団”に加わることになる。ひょんなことから貴族の美しい令嬢アリサ(ソーニャ・プリス)と出会い、愛し合うようになるが、アリサには別の相手との望まない結婚話が。絶望感に苛まれたアリサはロシア貴族が開いた大晦日の仮面舞踏会に赴く。大邸宅が電飾で飾られ、招待された高貴な人々がダンスに興じる様子が興味深い。ロシア版「ロミオとジュリエット」と呼ばれる本作では、ダイナミックなスケートアクションと“ヴィンテージの美学”とも言うべき衣装&装飾が見どころとなっている。

恋にキスに(パニックも!)と様々な登場人物たちの人生が交差するカウントダウンパーティ。まさに映画にうってつけの舞台として、これからも作品に華やぎを与えてくれるに違いない。

文/足立美由紀

提供元:Yahooニュース
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