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“芸人”ビートたけしが離婚をジョークに変えて一体何が悪い(日刊ゲンダイDIGITAL)

城下尊之【芸能界仕事術】
ビートたけし(72)の離婚が大きな話題になった。この離婚に伴って、100億円とも200億円ともいわれる、たけしの資産の大半が元妻の幹子さんの方に財産分与で渡ったと報じられた。幹子さんは代理人の弁護士を通じてマスコミ各社に書面を送り、分与されたとされる数百億円という額を否定している。
この数百億という言葉、今年1月に「離婚調停中」という報道に対し、たけし自身が「もう調停なんか終わってるよ。何百億も取られるんだ。後は判を押すだけ」とシャレ交じりに語ったことで出てきた話だ。確かに結婚して40年近く、あっという間に芸能界トップのタレントになり、“世界の北野”といわれる映画監督となって稼いできたのだから、そのトータルが数百億円というのは理解できる。
だが、その収入は長らくオフィス北野という製作もやる事務所と、幹子さんが経営する会社と長男が経営する会社に分散される格好になっていて、たけしは月に数百万円の、いわゆる“小遣い”としてもらうお金でやってきたという。今回もたけしが出演する情報番組で「俺はお金がない。ないってことは、どっかにいってるんだから。前の事務所か、あっちか。(自分にあるのは)家だけ」と漫才のようなネタにしていた。
これまでもらったお小遣いを合算し、全部持っていかれたという“意識”があっても仕方ないし、それをあえて笑いを交えて“ケムに巻いた”格好なのだ。
僕は、離婚の報道直後にフジテレビの情報番組「バイキング」に出演したが、その時にゲストコメンテーターとして東国原英夫も出演していた。
廊下で顔を合わせて挨拶した際に「今日は、東さんが主役ですね。たけしさんのネタは一番詳しいでしょう」と声をかけたところ、「困ってるんですよ。まったくしゃべれないんです」という返事だった。どうやら東国原やたけし軍団の面々に対し、箝口令が敷かれていたらしかった。師匠であるたけしから「話はするな」と指示されていたらしい。
とはいえ、生放送の番組で司会者の坂上忍から散々質問されていた。そのたびに「何も言えない」と口にしながら、その場を笑いに包む話術はさすがだった。坂上の追及に「(顔に)モザイクか何か入れて」と切り返してみたり、それでも突っ込まれると、「トイレ行ってきまーす」と席を立つしぐさを見せたりして何度も笑いを誘う。
最後には「僕なんかより、城下さんの方がよく知っている」などと逃げていたが、「師匠のことは話せないですよね」と僕も納得した感じになった。
たけし自身も真面目な話をしたらシャレにならないと思っているし、今後仕事を続けていけば、いくらでも稼げるという自信があるからこそのジョークなのだろう。これぐらいの誇張表現はあっていいし、賢明な視聴者は彼一流のジョークだと分かっているだろう。むしろ、お笑いタレントでも、自分のスキャンダルを真面目に釈明し、笑いに変える技量を持たない人もいる。
その昔、たけしが会見で「俺は何のために仕事をしているんだろう」と言ったことがあった。今こそ自分のために金を使えるようになった。
(城下尊之/芸能ジャーナリスト)
提供元:Yahooニュース