
-
夜遊び夜遊び
-
お水お水
-
ホストホスト
-
風俗風俗
-
ビューティビューティ
-
ファッションファッション
-
悩み相談悩み相談
-
モデルモデル
-
芸能芸能
-
雑談雑談
-
食べ物・グルメグルメ
-
生活生活
-
恋恋
-
インターネット・ゲームネット・ゲーム
-
ギャンブルギャンブル
-
過去ログ倉庫過去ログ倉庫
-
運営運営
かが屋・加賀翔が初めて明かす「コントと小説、その作り方の“決定的な違い”」(現代ビジネス)

-
『キングオブコント2019』ファイナリストであり、人間の感情の機微を描いたコントを得意とする気鋭のお笑いコンビ・かが屋。そんなかが屋の加賀翔が初めての小説『おおあんごう』(講談社)を上梓した。岡山の田舎で粗暴な父親に振り回されながら生きる少年の姿を描いた作品である。
【写真】「M-1の審査」で改めてわかる、松本人志「評価能力」の凄まじさ
激しい暴力こそ振るわないものの、主人公は父親の傍若無人な言動に頭を悩ませている。一方でその態度をどこかで面白がり、自分のなかで笑いに変えながら日々成長していく。父の不条理に巻き込まれる少年の姿はさながらかが屋のコントのキャラクターのようでもある。
コントと小説。二つの表現方法に違いはあるのか。かが屋のコントに漂う「哀愁」はどこから来るのか。発売前に重版となった話題の本作をもとに、加賀翔の「原点」を辿るロングインタビューをお届けする。 ――近年、小説を書くお笑い芸人が増えてきていますが、加賀さんが小説を書こうと思ったきっかけは何だったんでしょうか。
最初に文芸誌『群像』の編集部から、エッセイを一本書きませんかと依頼をいただいたんです。かが屋のコントは展開のはっきりした物語調のものが多いから、「加賀ならなにか書けるだろう」と思っていただいたんでしょうね。でも、『群像』ってすごく格式のある雑誌です。自分の中では「文芸界の少年ジャンプ」みたいな印象だったので、自分には怖れ多いな、と思ったんですが……これを逃すと、『群像』に書くチャンスなんてそうそうないと思って、すごく緊張しながらも、一生懸命書いて出したんです。
そうしたら、声をかけてくださった編集の方がそれを気に入ってくれたようで。
そのとき書いたのは、父と子の不思議な関係を描いた実話に基づくエッセイでした。僕はちょっと複雑な家庭に生まれて、小学4年生の時に両親が離婚しているんです。母親と二人で暮らした期間が長かったんですが、芸人になろうと東京に出てきた時に父と劇的な再会をしまして。その時の経験をエッセイに書いたら、担当の方に「これをもっと膨らませて小説を書いてみませんか」と言われたんです。
短いエッセイならなんとかなるものの、長い作品なんて書いたことがない。「そんなの無理ですよ……」と言いながら、とりあえず書いてみたら、やっぱり全部で1万6000字ぐらいにしかならなかった。長編小説としては(分量が)全然足りなかったんですね。
それで「ごめんなさい、ちょっと無理でした。書けないです」って謝ったんです。
そのとき、担当の方に「有名な作家さんでも、1作目のときは皆さん同じように悩まれていますし、自信のない方ばかりなんですよ。加賀さんはきっと書けるようになる方なので、今は書けない時期だと思って、書けないことを楽しむぐらいのつもりで取り組んでみませんか」と言っていただいて。
この「きっと書ける方」というのがクセ者で(笑)。なんの根拠もないのに、人をその気にさせる魔法の言葉でした。そこまで言ってくれるなら、もうこの小説は、この人のために書いてみよう、と思って何とか書き切りました。
Photo /Tadayuki Minamoto
――たしかに、「かが屋」のコントはストーリー性があるものが多いですよね。登場人物の性格やキャラクターが作り込まれているうえ、そのコントの前にも後にも、別の物語があったんだろうなと想像させるものがいくつも浮かびます。魅力的なコントを作るのと、小説執筆にはどんな違いがあったのでしょうか。小説ならではの苦労がありましたか?
実は、最初に書いてみたものがあったんですが、途中で全部やり直しにしたんです。というのも、保坂和志さんの小説の書き方についての本を読んだら、僕がそれまで書いていたものが、小説の「悪い例」に全部当てはまっていて(苦笑)。たとえば「小説というものは書けば書くほど暗くなっていくものだから、できるだけ明るく書いた方がいい」とか。読み直してみたら、自分がその時点までに書いたものは、話が進むほどどんどん暗くなっていた。そういうセオリーのようなものを知らなかったので、それを意識して書くようになると、ずいぶんスムーズに書けるようになったんです。
それでも、コントを作るのとはまったく別物でしたね。小説を書きながら「コント作りとはここまで違うのか……」と思うことの連続でした。一番驚いたのが、担当の方が「小説は面白くないところがあってもいいんですよ」と言っていたこと。「えっ、そうなんですか!?」と愕然としましたよ。
――お笑いの世界とはルールが違った、ということでしょうか。
コントなら「面白くないところがあっていい」なんてありえないですから。僕たちのコントは結構「間」を意識するんですが、それでもできるだけ笑える部分を入れることが、コント作りのセオリーです。
ところが小説は「面白くないところがあってもいい」と。「小説は長いから、その中で波があってもいいんですよ」って言われて、自分のなかでモノづくりについての大きな価値転換が起こりました。
僕が今まで読んできた小説は、「全部面白いところしかない」と思って触れていたんですけど、もしかしたらその書き手は「別にここは面白くなくてもいい」と思って肩の力を抜いて書いていた部分があったのかもしれない。200ページあるならそのうちの数十ページは、面白くなくていいんだ……そう思うと、途端に気が楽になりました(笑)。今後、芸人仲間が小説を書くというときには、同じようにアドバイスしたいぐらい。そんなふうに小説の書き方を勉強させてもらいながら、何とか書いていました。
提供元:Yahooニュース

