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劇場版『きのう何食べた?』が描いた、「家族」をつなぐ食卓の大事さ(現代ビジネス)

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(編注)この記事は劇場版『きのう何食べた? 』の内容を一部含んでいます。
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『モーニング』(講談社)の人気連載、『きのう何食べた? 』(よしながふみ)が実写映画化され、11月3日から劇場公開されている。同作は2019年にテレビ東京系でテレビドラマ化された際、見逃し配信の再生数が全12話で100万回を超え、タイムシフト視聴率がドラマ24枠シリーズ平均で歴代最高を記録する大ヒットとなっていた。
物語は、弁護士の筧史朗(西島秀俊)と、一緒に暮らす恋人で美容師の矢吹賢二(内野聖陽)の同性愛カップルを中心に、食卓を通してさまざまな人間模様を描く。将来不安から倹約に勤しむ史朗、ロマンチストで人当たりがいい賢二、自炊派が多い彼らの同僚や仲間たち、と登場人物それぞれが地に足の着いた生活ぶりで、共感を呼ぶことが人気の要因だろう。
映画では、シニアライフが視野に入った2人の実家とのかかわりを軸に、物語が展開する。そこで今回は、原作を含めて『きのう何食べた? 』から見える、家族と食の密接なつながりについて考えてみたい。 映画の冒頭、倹約家のためふだんは旅行などしない史朗が、賢二を京都旅行へ連れ出す。うれしいはずなのに、いつにない恋人の行動の裏には何があるのか、その思惑を悲観的に推察し疲れ果てる賢二。史朗は、両親が賢二を受け入れられないことを詫びたい、と考えていたことを打ち明ける。
史朗の両親は、息子が同性愛者であることを認めようと努力しつつ、感情の部分でその事実を受け入れられない。一度は「恋人を正月に実家に連れてきて」と言った高齢の母親(梶芽衣子)は、実際に賢二と対面すると緊張で疲れ果て、その後寝込んでしまったのだ。そのため両親は、「もう正月に賢二を連れてこないでほしい」と史朗に伝える。
ひどい対応だとわかっていながら、息子の恋人を拒絶せざるを得なかった史朗の両親。史朗が重い病気を抱えているのか、あるいは別れ話をされるのか、と怯えていた賢二は、事実を重く受け止めながらも、2人の関係に変化がないとわかりホッとする。
同性愛だろうが異性愛だろうが関係ない、と思わせる自然さでさまざまな家族の姿を描く作品に、時折挿入されるリアルな差別や偏見のエピソード。そのリアリティが、作品の説得力ともなっている。
提供元:Yahooニュース

