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堤真一と橋本良亮、難解戯曲「良い子はみんなご褒美がもらえる」で怪演!(夕刊フジ)

平成から令和にかけて東京・TBS赤坂ACTシアターで上演されている戯曲「良い子はみんなご褒美がもらえる」。英劇作家、トム・ストッパード氏の書き下ろしで、初演は昭和52(1977)年。
舞台は全体主義国家が厄介者を収容する精神科のある病院の一室。俳優の堤真一(54)の政治犯と、A.B.C-Zの橋本良亮(25)の妄想男を中心に物語は展開する。両者は舞台初タッグだ。
大きな見どころは舞台後方に陣取る35人編成のオーケストラ。劇場でオーケストラの音は実際に鳴っているが、設定上は妄想男(橋本)の頭の中で響いているだけ。共演者には聞こえていないことを観劇前に頭に叩き込む必要がある。
起承転結が明確だったり、勧善懲悪だったりという物語に慣れているとこういう物語には太刀打ちできない。1回の鑑賞だけでは心もとない。手ごわい舞台なのだ。
登場人物は各々シリアスで大真面目に自分の中の自由や正義を信じ込む。それがかえって滑稽に映り、客席からは時折笑いが漏れる。堤はやせこけた政治犯を演じるにあたって、炭水化物ダイエットで頬をこけさせた。堤と対峙する橋本にアイドルのにおいはなく演技者としての力量を示すが、堤から学ぶことは多い。
俳優の小手伸也(45)、女優の斉藤由貴(52)らが脇を固めるが、医師を演じる小手の存在感が収容所の持つ陰と対比して目を引く。どんなシリアスな役であっても明るい怪しさを醸し出す小手が、ここ2年で舞台からテレビへ活躍の幅を広げたことがよく分かる。スペアーのない唯一無二の存在だ。
キーワードは不自由。収容所という不自由、正常だと訴えてもそれを証明できない不自由、権力にいいなりの医師に逆らえないという不自由。そんな中でも、洗脳さえされなければ人の脳は自由であり続ける。例えば、自分の頭の中だけでオーケストラを響かせることができるような。
自由を疑わない令和の日本だが、一方でSNSの発言で炎上したり同調圧力がかかったり、ハラスメントを恐れてうわべだけのやり取りが横行している。演出家のウィル・タケット氏は「(日本で)上演するのにパーフェクトな時」とコメントしている。
その理由は、劇場にある。
提供元:Yahooニュース