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硬派の不良から成長! 芸域広げた「前略おふくろ様」 懲りない男ショーケン伝説(夕刊フジ)

【記者は見た!懲りない男ショーケン伝説】
萩原健一はロングヘアーをばっさり切って、角刈りの板前に扮した。1975年の日本テレビ系「前略おふくろ様」は半年続いた人気ドラマでショーケンの芸域を広めた大切なドラマでもある。
このドラマはショーケンと脚本を担当した倉本聰の出会いから生まれている。
ショーケンは倉本が担当したNHK大河ドラマ「勝海舟」で、坂本竜馬を慕う人斬り以蔵こと岡田以蔵を演じた。突飛なことを考える彼は倉本に「先生、以蔵と竜馬を同性愛者にしたら面白いのでは」とアドバイス。大胆な発想に「NHKがホモはもってのほか」とプロデューサーは猛反対したが、ショーケンの意気を汲んで以蔵と竜馬のシーンでは何気ない素振りや目線で「ちょっと、あやしい仲」を醸し出す微妙な演出が施された。
その後、倉本を訪ねたショーケンは「これまでになかったカラーを出したい」と相談。倉本は後に「これまではいつも突っ張って、がむしゃらに走り続ける一匹狼。親や目上の人を敬い、義理人情を受け入れる役にも挑戦してほしいと彼に話した」と明かしている。
「前略…」の脚本を受けた倉本は2つの条件をショーケンに出した。地方出身の板前の役だから長髪は切る、脚本には一切文句をつけない。これをショーケンは守り、芸域を広げたのである。
思春期は硬派の不良だったショーケンだが大の女好き。それが分かる場面が「前略おふくろ様」の現場で見られた。俳優に転身していた元安藤組の組長、安藤昇がある日、倉本を訪ねた。用件は「不良上がりの岩城滉一という新人を預かっている。なんとか出演させてほしい」だった。岩城も後に事件を起こすなど暴れん坊だった。
最終回での共演後、岩城はショーケンに「不良をウリにしているが、フリをしているだけ。あんたは“フリオ”だよ」とガンをつける。周囲はケンカになりそうな雰囲気に固唾を呑むが、岩城より1つ年上のショーケンは低い声で「今はな、オレたち役者の仕事をしているんだぜ」と返しただけで挑発に乗らない。岩城は無言のまま、その場を去ったという。スタッフの1人は「もし萩原さんがマジに怒ったらと心配で足が震えた」そうである。(フリーライター・中野信行)
■萩原健一(はぎわら・けんいち) 1950年7月26日生まれ、埼玉県出身。高校時代にスカウトされてザ・テンプターズの歌手として参加し、67年に「忘れ得ぬ君」でデビュー。72年の映画「約束」から本格的に俳優活動。私生活では4度の結婚に4度の逮捕と奔放な人生を送っている。2019年3月26日、消化管間質腫瘍(GIST)のため死去。68歳。
提供元:Yahooニュース