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「マカロニの死」を自ら懇願した22歳の決意 記者が見たショーケン伝説(夕刊フジ)

【記者は見た!懲りない男ショーケン伝説】
萩原健一は1972年の映画「約束」の好演で「俳優ショーケン」を見事にアピール。続いて日本テレビ「太陽にほえろ!」でマカロニ刑事を1年間演じて人気沸騰。
「太陽…」は映画界のスーパースター、石原裕次郎さんの「テレビ解禁ドラマ」として注目されたが、ショーケンも「主役扱い」だった。
七曲署の裕次郎さん演じるボスの下、個性豊かな刑事たちが難事件を解決するアクションドラマ。長髪のノーネクタイ、ラッパズボンのマカロニはいつも無鉄砲な捜査で先輩刑事を心配させる。しかし、やむを得ず罪を犯した若者に理解を示し、人情もろさが出てしまう。そんな若いマカロニの「成長物語」がもう一つの柱として丁寧に描かれている。
番組の視聴率はどんどん上昇し、「太陽…」は2年目の延長が決まった。しかしショーケンは降板を決意して「マカロニの最後は殉職で終わりたい」とプロデューサーに懇願。共演者たちも彼をとどめようと必死で「マカロニは休職」とか「いずれ復帰」といった案をぶつけるが、彼の決意は変わらなかった。
73年7月13日放送のサブタイトルは「13日金曜日マカロニ死す」。最後の殉職シーンを撮影する夜、私はショーケンに京王プラザホテルの喫茶店でインタビューした。
Q「番組は人気沸騰中、降板はもったいないのでは」
A「あのね、マカロニ刑事のイメージが強すぎるんだ。これ以上やったら俳優としての制約を感じて前へ進めなくなる。俺、もう限界なんだよ」
Q「人気のある長寿番組だから、経済的にはうんと楽でしょう」
A「冗談じゃねぇよ。銭なんかより、やりたいことをすんのが男でしょうが」
Q「殉職シーンの演技プランは」
A「監督は好きにしていいってさ。俺、きれいに死ぬなんてまっぴら。犯人もチンケなやつで、死に場所も小汚いところがいい。立小便して開放感にひたった瞬間、ブスッとナイフで腹を刺されるんだ」
Q「セリフは」
A「まだ考えてんだよ」
刺されたショーケンが腹を手で押さえながら、死の直前に発したセリフは「かあちゃん、あっち~な」であった。もうすぐ23歳のときである。(フリーライター・中野信行)
■萩原健一(はぎわら・けんいち) 1950年7月26日生まれ、埼玉県出身。高校時代にスカウトされてザ・テンプターズの歌手として参加し、67年に「忘れ得ぬ君」でデビュー。72年の映画「約束」から本格的に俳優活動。私生活では4度の結婚に4度の逮捕と奔放な人生を送っている。2019年3月26日、消化管間質腫瘍(GIST)のため死去。68歳。
提供元:Yahooニュース