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石橋菜津美、中性的な雰囲気で冷めた目の異質なヒロイン NHKドラマ「ゾンビが来たから人生見つめ直した件」(夕刊フジ)

【今期注目のドラマ美女たち】石橋菜津美「ゾンビが来たから人生見つめ直した件」(NHK総合)
1-3月期で最も攻めてるのがNHKの異色ドラマ『ゾンビが来たから人生見つめ直した件』(土曜午後11時半)。
ダンナ(大東駿介)の浮気で別居し、地元の同級生・柚木(土村芳)と美佐江(瀧内公美)と同居中の「執着心のない」ヒロインみずほを演じているのが石橋菜津美だ。
ある日、近所の山中の研究施設が炎上したというニュースが流れ、外界とは遮断された田舎町にヌルヌルとゾンビが大増殖していくドラマ。
ゾンビモノのようでいて、描かれているのは「ゾンビ大増殖の危機をきっかけに生きることを考え始めた人たち」の赤裸々な心情や行動だ。
そんな状況下をチャンスととらえ、商売を始める者もいれば、「常識」を捨てて不倫の開き直りをみせる者、ピンチによって突飛な発想力とたくましい生命力を開花させる者など、街にはさまざまなエネルギーがうごめき始める。
しかしヒロインはおびただしい欲望やエネルギーの中で唯一、曖昧な感情のまま。欲望が渦巻く中、まるで置いてけぼりかのように、虚ろな目で周囲を見ているのだ。
「死にたいわけじゃないけど、ホントにいつ死んでも良いと思ってて。だったらなんで生きてるんだろって思うけど、『なんで』がないと生きてちゃいけないの? とも思う」と自問自答し続ける。
そのつぶやきは乾ききっているのに不倫夫を許すわけでもなく、理路整然と責める。うろたえ、取り繕い、開き直って逆ギレし始めるダメ夫に対し、挑発するような口調でテンポよく追い詰めていく石橋はチェスを楽しんでいる人のようだ。
その客観性や冷静さ、フラットさ、正論のえげつなさは、ちょっと悪役に見えるときすらある。
ショートヘアで中性的な雰囲気や冷めた目は、一般的なヒロインキャラというより、むしろ少年漫画に途中から出てくるクールで能力値の高いライバルキャラの雰囲気を醸し出す。その点でも、異質のヒロインなのだ。
物語をガンガン進めるエネルギーを放つ主人公的な存在は実は「おバカ」な友人の柚木を演じる土村。石橋は土村が思いつく奇抜なアイデアを楽しそうに眺めたり、笑わされたり、欲望を開放させる人々に焦りを感じたりしながらも「理性」や「理屈」の中から出ようとはしない。
いよいよ物語はゾンビ化した人々の「人間」の部分が薄れ始め、末期的展開に突入。みずほの中の無意識の「欲望」も理性から飛び出すのか。薄ら笑いと冷めた目の奥に潜む、とんでもない「毒」が開放される瞬間を待ち続けている。(田幸和歌子)
■ゾンビが来たから人生見つめ直した件 NHK総合土曜午後11時半。劇作家、櫻井智也のオリジナル作。石橋、土村、瀧内らのほか、「ボヘミアン」のヒットで知られる葛城ユキも出演。
提供元:Yahooニュース