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「いだてん」苦戦に落胆 中村勘九郎を支える"賢妻"前田愛(日刊ゲンダイDIGITAL)


「1年半後に迫った東京五輪を『いだてん』でさらに盛り上げたい!」


 中村勘九郎(37)のそんな思いが込められていたというNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」が大苦戦している。初回視聴率は15.5%を記録したものの、最近は1ケタ台が続いている。


「落ち着いたらスタッフ、役者さんたちで“中締め”をやりましょうね!」――。スタート前に勘九郎は担当プロデューサーとこんな言葉を交わしたらしいが、最近はめっきり口数が減り、撮影現場には重苦しい空気が漂うようになったという。もはや、中締めどころではないだろう。


 実は「いだてん」の苦戦に勘九郎以上に肩を落としているのが、梨園で“理想の妻”といわれる愛夫人(35)だ。


「前田愛」として今も女優活動を細々と続けているが、“出しゃばらない”“控えめで献身的”“ひいき筋を大切にする”など梨園で悪口を言う人がほとんどいない賢夫人だ。勘九郎の公演があると、終演後はいつまでもロビーで頭を下げ続けている。


 この愛夫人が「いだてん」の低視聴率に落胆しているのは、夫婦の結婚10周年を祝う記念すべき作品だったことも関係しているようだが、もちろんそれだけが理由のはずがない。


■体脂肪率25%→10%を支援


 勘九郎が本格的に“役作り”に入ったのは2017年夏くらいだったという。勘九郎本人と演出家との打ち合わせで“25%程度ある体脂肪を10%前後にまで落とす”と約束を交わしたそうだ。1年強の間に体脂肪を半分以下に落としマラソンランナーらしいビジュアルをつくり上げるためだった。それから勘九郎の壮絶ともいえる減量の日々が始まった。それは勘九郎をサポートする愛夫人の壮絶な闘いの始まりでもあった。


 “断食”をすれば、すぐに目標は達成できただろう。ただ、強硬手段を取ればリバウンドの恐れがある。「いだてん」の仕事そのものを失う危険性があった。


 そのため愛夫人は、専属トレーナーと相談し、徐々に体に運動負荷をかけていく方針を決めたという。具体的には毎日8キロのロードワークと2時間程度のウオーキング。さらにエアロバイクも購入し勘九郎に自宅でペダルをこがせ続けた。


 愛夫人は食事面のサポートも続けた。有名アスリートを顧客に持つ管理栄養士から助言を得て、肉料理を減らした。家族4人で定期的に出掛けていた外食の機会も、ほとんどなくなったといわれる。


 こうした愛夫人の努力が実ってようやく完成したのが黒く精悍な顔つきで引き締まった肉体の金栗四三だった。だからこそ、「いだてん」の低視聴率に愛夫人は落胆を隠せないのだろう。


 もっとも、愛夫人は「数字が取れないのは全て私の責任!」とひいき筋を前にけなげにもこう漏らしたとも伝えられる。


「夫の顔に泥を塗るわけには絶対にいかない!」という梨園の妻としての強い思いがあるのだろう。愛夫人のつらくて苦しい長い一年間は始まったばかりだ。


(芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄)

提供元:Yahooニュース
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