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岩井志麻子「週宝もホラーも…好きなものは向こうから」 待望の文庫化「シマコの週刊!?宝石」(夕刊フジ)

■月刊小説宝石で連載『シマコの週刊!?宝石』待望の文庫化
「うちは岡山県のド田舎で、みんな顔見知りで駅前の書店じゃあエロいモノは買えんかったんです。で、うちのオトンは、わざわざ山陽本線乗って岡山市の大型書店まで行ってあれこれ買って。そのなかの1冊がたまたま『週刊宝石』。当時、まだ純真な女子高校生ぐらいだったかなぁ」
月刊小説宝石で連載されていた『シマコの週刊!?宝石』(光文社文庫)がこの度、文庫化された。
各人気企画の元記者、担当者に取材し、志麻子流の切り口で爽快なエッセーに仕上げている。
週刊宝石は1981年創刊(2001年1月休刊)。最後発の男性向け週刊誌ながら『オッパイ見せて』『処女探し』『OLの性』などの連載や、硬軟織り交ぜた記事で人気を誇った伝説の雑誌だ。
「私の特に思い入れのある2大雑誌が、エロ写真のある週刊宝石。これは視覚のエロ。で、活字のエロが週刊新潮の『黒い報告書』。私のなかでは合わせ技1本でね。まさか、週宝とかかわり合いが持てて、まさか、黒い報告書の書き手の1人になるとは、昔は夢にも思わんかったなぁ」
週刊宝石に思い入れを深くしている理由の1つには、はがき職人だった過去がある。
「小説家デビューはしてたけど、岡山で主婦しながら開店休業のような状態だった時期があるんです。そんなときに趣味と実益を兼ねて『OLの性』にエロ話を投稿してて。採用されて活字になる喜び、これがうれしゅうてたまらんかったわけですよ」
プロ作家となり、不思議と元週刊宝石の編集者とのつながりが増えた。
「担当編集者の前歴を知って『なぬ? 週宝出身!』となるわけです。週宝出身はノリがよくて優秀。私のなかでは特殊精鋭部隊を経験してきた特別枠。なんというか、みんな『週宝魂』があるんだなぁ。サービス精神と、あるラインからは絶対に譲らないプライドかな」
現在は作家としてだけでなく、コメンテーター、タレントとしても活躍が目覚ましい。
「タレントになりたいとは思ったことはなかったです。これはハードルが別ものだと思ってたから。でも、ホラー作家としてテレビに出ているうちに、なぜかこうなってしまった(笑)」
キッカケはキャラを立てるために着だしたヒョウ柄だった。
「オバハンがオバハンのコスプレをする感覚。でもパンチパーマは抵抗があったんで、オバハンならヒョウ柄かぁ、と。それが『有吉反省会』で『そんなにヒョウ柄が好きならヒョウになってください』と言われ…で、こうなった。まあ、テレビに出ている作家は多いけど、ヒョウになった作家は私1人でしょう、アハハ」
幼少期から漠然と物書きになりたいと夢見ていたという。
「映画『犬神家の一族』を見てて、石坂浩二に棒読みでセリフを言う宿屋の主人が出てきてね。うちのオトンが『あれが横溝正史じゃぞ』と。いい小説書いて、売れて、映画になって、ちらっと作品に出る。『ああ、うらやましい、あれをいつかやりたいっ』と憧れていましたね」
ホラー好きも少女時代から。楳図かずお、つのだじろう、古賀新一の恐怖マンガに魅せられていた。
出世作『ぼっけえ、きょうてえ』は精神的に最悪の時期に書かれた作品だった。
「離婚問題でごたついてるときでね。よし、賞を取ったら離婚じゃ、と決めて。その運命にしたがったというか。ああ、今度、古賀先生の(オカルト漫画)『エコエコアザラク』を小説化することになってね。不思議なもんで、探し求めていなくても、好きだったものは向こうからやってくるんですよ。週宝もホラーも」
そんな格好はしなくていいのに…と言う前からごらんの姿でこのポーズ。まさに週宝魂=サービス精神の塊のような人なのでした。(ペン&カメラ・永瀬白虎)
■岩井志麻子(いわい・しまこ) 小説家・タレント。1964年12月5日生まれ、54歳。岡山県出身。82年、高校在学中に小説新人賞佳作入選。86年、少女小説『夢みるうさぎとポリスボーイ』で作家デビュー。99年、『ぼっけえ、きょうてえ』で第6回日本ホラー小説大賞。翌年、山本周五郎賞。受賞を機に離婚し、単身上京。2002年、『チャン・コイ』で婦人公論文芸賞。『自由戀愛』で島清恋愛文学賞。『現代百物語』など著書多数。05年4月から『5時に夢中!』(TOKYO MX)の木曜レギュラーコメンテーター。『有吉反省会』(日本テレビ)にも出演中。
提供元:Yahooニュース