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篠山紀信、大いに語る【後編:平成~次代】ネットで味わえない体感する写真へ(THE PAGE)

写真家として確固としたステータスを築いた篠山紀信は、時代が昭和から平成へ移り変わるとまもなく、“ヘアヌード”で再び時代の寵児となる。1991年1月に朝日出版社から発売した樋口可南子写真集『Water Fruit』はアーティスティックな写真集だが、樋口のヘアが写ったカットが何点も掲載され大きな話題となる。
「実は当時もヘアがいけないと明文化した法律はなかった。ただ事実上、へアが出ているといけないというのが一つの基準になっていた。でも海外の写真家の作品だと日本の出版社が出したものでもヘアが出ていたんです。要は、アートならいいんじゃないかと」
『Water Fruit』は芸術性に裏付けられ、日本にヘア解禁をもたらした。
「僕はヘアが写っているからといってたいして売れないだろうと思っていたんです。でも出した途端、週刊誌などが『樋口可南子のヘア』と書き立て、ヘアヌードなる新しい商品を作っちゃうのね。それから猫も杓子もヘアヌード。それがよく売れるんです。僕はヘアヌードという言葉が本当に嫌いで。そんなに売れるのならヘアだけの写真集を作ろうと、94年には新潮社から『hair(ヘア)』という本を出しましたが売れませんでした(笑)」
『Water Fruit』でヘアヌードブームが巻き起こった91年、篠山は11月には早くもブームの頂点といえる宮沢りえ写真集『Santa Fe』を出す。タイトルのサンタフェは米ニューメキシコ州の州都で、近代写真の父アルフレッド・スティーグリッツと結婚した現代画家ジョージア・オキーフゆかりの地。オキーフはこの地でアートに没頭したという。
「そういう環境も含めサンタフェは僕にとって聖地。聖女(宮沢)を撮るなら聖地で、ということでサンタフェを選んだんです」
発売1ヵ月前、読売新聞に突如、人気絶頂だった宮沢のヌードが全面広告として掲載された。出版社にかかった問い合わせの電話は30万件にのぼったといわれる。時代に寄り添う写真家は、時代をつくる写真家でもあった。
「だけど、ヘアが写っているのは1枚だけ。それもほんのちょっとだけ見えているのを見つけてヘアヌードと、また騒ぐわけ。作家としては腹が立ちますよ。それをねらって撮っているんじゃねえわって……。そういう時代だった、ということですね」
提供元:Yahooニュース