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(語る 人生の贈りもの)野見山暁治:2 ボタ山の光景、心のどこかで(朝日新聞デジタル)

■画家・野見山暁治
炭鉱でにぎやかな福岡県の穂波(ほなみ)村(現・飯塚市)で生まれ育った。父は小さな炭鉱を営む経営者でした。
《炭坑から出た岩石などが積み上げられた人工の山が、ボタ山。見慣れた町の風景でもあった》
町中で石炭を掘り出す機械が昼夜稼働していて、機械の音と労働者の声が響いてにぎやかでね。周りにはボタ山がいくつもあって、危ないところだったけど、格好の遊び場でもあった。煙突が黒い煙を出していて、何とも言えないにおいが広がっていた。ボタ山が原風景でしょう、と言われるけど、よくわからない。
妹の同級生だった(内藤)陽子と結婚し、福岡から東京に移り住んだ後も、しばしば郷里に戻って筑豊の炭鉱風景を描いていた。…… 本文:818文字
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提供元:Yahooニュース