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尾崎亜美さんはキャロル・キング『It's Too Late』を聴いて「それまでの世界と角度が急に変わった」(日刊ゲンダイDIGITAL)

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【私の人生を変えた一曲】
尾崎亜美さん(シンガー・ソングライター)
「マイ・ピュア・レディ」などのヒット、「オリビアを聴きながら」や「天使のウィンク」などの楽曲提供で知られる尾崎亜美さんが、45周年のアルバム「Bon appetit」を発売、今月は大阪と東京でのライブも控える。音楽生活の中で記憶に残る一曲を語ってもらった。
◇ ◇ ◇
私が育ったのは織物の街、京都の西陣です。父親は京都府庁に勤める公務員でした。私を芸大の音楽科に入れるのが夢という人で、織り子さんたちに文化に触れてもらいたいと思って、20人くらいのコーラス隊をつくって私の家で教えたりもしていました。
父親にはクラシック以外はダメと言われていました。でも、高校(山城高校)で私が入ったのは軽音楽クラブです。父親に見つからないようにしながら。父親に教えるスパイみたいな先生もいて、その先生が来ると「尾崎を隠さな」なんて言いながら、友達が私を隠してくれて(笑い)。音楽室は私にとっては大切な隠れ家でした。そんな環境が変わったのは17歳の時です。両親が離婚して私はずっと父親に引き取られていたのですが、母親のところに行くようになって、父親の呪縛のようなものから解放されました。
その頃はPPM(ピーター・ポール・アンド・マリー)とかを歌っていたのかな。音楽室には大きなピアノがあって、ピアノは小学校3年くらいから習っていたので、「弾いて」と言われるままに弾いていたり。そんな時に、ビートルズ好きな先輩がいて次から次にいろんな曲を聴かせてくれて、その中にキャロル・キングのアルバム「タペストリー(つづれおり)」もありました。 その中の「It's Too Late」は心に染みましたね。ピアノで弾いてみて、初めて分数コードも知るんですね。例えば左手でソを弾いて右手でドファラを。それをG分のFと表記しますが、「これはなんだ」って思いました。彼女の曲には分数コードがものすごく多いんです。それまでの知っていた世界と角度が急に変わった瞬間ですね。
私は人とコミュニケーションを取るのが下手で嘘つき少女と言われた時代がありました。例えば「船岡山に1メートルのアリがいた」というのが有名です(笑い)。それで親が手に負えないのでピアノをやらせてみようと。やってみたら右側を弾くとピン、左側を弾くとドンと鳴る。お話は下手でもピアノなら言葉にできる……。先生も父親に「いろいろ教えていいですか」と言ってくれて教わることができたんです。
先生はスパルタでメッチャ厳しかった。コードネーム(和音の構成音)の宿題を出されて酷評されたりしました。でも、だんだん面白がってくれて、私がピアノを弾いていると後ろから大きな手がニュッと出てきて右手と左手で伴奏してくれたんです。私が作ったメロディーを先生がすごいテンションでボンボンと弾くと、そこはめくるめく感じになりました。今から思うとちゃんと習ったのはそこだけだったなと思います。
当時、教わった内容はかなり高度だったと思います。でも、高校生の時に隠れるようにやっていた軽音楽クラブで、初めて知った分数コードにオーッと驚き、かつての「めくるめく」を思い出したんです。誰に聞いてもわからないし、本もないし、手探りでドを左で弾いて右でレとファの♯を弾いて、ウン、これあるかもみたいな。まだまだ世界が広がっていきそうな……。そんなシンボリックな曲が「It's Too Late」です。
キャロル・キングは今も大好き、憧れです。ステージでピアノの前に座るといきなりキャロル・キングになり、彼女の世界が出現する。ジェームス・テイラーと一緒のステージもステキでしたね。今でも時々ライブで「It's Too Late」を歌うことがあるけど、それは心の中に遠い昔の思いがポッとともるからだと思います。父親に隠れてやっていたこと、先生に教えてもらっためくるめく感じ、それらが全部ないまぜになり、私のスイッチが押される気がします。
共通点は私も自分でプロデュースし、いろんな人に楽曲を提供しているところかな。人のために書くと、その人と接点ができ、自分の世界も広がってフィードバックされる。キャロル・キングもカントリー、ロック、フォークとジャンル、垣根を取っ払って音楽をやっています。そのヤンチャさもすごい。タイムマシンがあったら昔の彼女を見てみたい。
昨年は電話が鳴るとコンサートのキャンセルか延期でした。何十本もあったのが数本になって本当にショックでした。
提供元:Yahooニュース

