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主演俳優の奥田瑛二が「本格映画監督誕生」と認めたガレッジセール・ゴリこと照屋年之監督の「洗骨」に脱帽/週末エンタメ(サンケイスポーツ)

9日公開の「洗骨」に主演した奥田瑛二の囲み取材があるんで見たら、哀しゅうて、しかしオモロくて。脚本・監督の照屋年之とは、お笑いコンビ、ガレッジセールのゴリのこと。上手ッ!!
☆
ゴリの出身地・沖縄の4つの映画館で先行公開されたのは先月18日。その週末(19、20日)の県内興収、動員は「ボヘミアン・ラプソディ」「マスカレード・ホテル」を抑えて1位やった。ご当地映画とはいえ、中身が伴ってるからこその順位やと思われます。
もとは俳優志望で、日大芸術学部映画学科演劇コース中退のゴリ。所属の吉本興業に勧められ、2006年から長編1本を含む計10作品を発表しておりました。
本作はその中の1本で16年に撮った25分の短編「born、bone、墓音。」が原案。沖縄の一部の離島に残る風習、洗骨がモチーフです。
ほな、洗骨とは何ぞや? 風葬された死者が骨になったころ、肉親が棺おけから亡きがらを拾い上げて洗う。不倫コメディーの舞台にするはずやった粟国島にその風習が伝承されてると教えられ、方針変換したそうです。
4年前に愛妻を亡くした男が奥田。洗骨のため、4年ぶりに帰郷した長男(筒井道隆)は妻子を連れてへんし、長女(水崎綾女)は未婚で臨月を迎えとる。けど、主人公もまた、いまだに愛妻の寝てた布団を敷いたまんま、酒浸りの日々を過ごしてました。
さて、それぞれに心ボロボロの親子3人は、洗骨を通して絆を取り戻すことができるのか-っちゅう、もっていきようによっては、とことん重~くなってもおかしくないお話。芸人ゴリのセンスが随所で救います。
大きなおなかを抱えた長女をめぐって親戚たちがあれこれ話す場面で、子役に「SEXって何?」と言わせたり、突如やって来る長女のお相手役にハイキングウォーキングの鈴木Q太郎を配したり。クライマックスでは奥田にもコミカルな芝居をさせるなど、クスリ笑わす緊張と緩和が絶妙。
もちろん、それもこれも、ゴリいわく「ミイラを洗う」風習を通しての家族の再生劇の軸がビシッとしているから。とにかく情けない奥田もええけど、3人を励ます奥田の姉役、大島蓉子が硬軟でスパイスになってる。
自身も監督作「長い散歩」でモントリオール世界映画祭グランプリを受賞している奥田が「本格映画監督誕生」と認めたゴリ。次回作にも注目です。(笹井弘順)
提供元:Yahooニュース