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カリスマになる気はない…女優・石田ゆり子が歩んできた「実直で骨太な生き方」(現代ビジネス)

 TBS『日曜劇場「TOKYO MER~走る緊急救命室~」』(日曜午後9時)が最終回まで残り2話となった。

【写真】石田ゆり子さん、素敵すぎる…!

 視聴率のほうは絶好調。8月29日放送の第9話は世帯が15.0%、個人全体が8.9%、コア層(13歳~49歳)は6.3%、F1層(女性20歳~34歳)は5.2%だった(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。どの数値も8月最終週に放送された全ドラマの中でトップ。死角がない。

 凄腕医師・喜多見幸太(鈴木亮平、38)が率いる救命救急チーム「TOKYO MER」の活躍を描いているのはご存じの通り。画期的だったのは世間に実在しないERカーを取り入れたことである。

 救命医のドラマはやり尽くされていたと思われていた。だが、オペ室を備えたERカーがさまざまな事件や事故の現場に急行する形にしたことで、新たな可能性が広がった。

 民放の連続ドラマの中で制作費が最も潤沢な『日曜劇場』だからリアルなERカーをつくれたのだろう。キャストもほかのドラマと比べ豪華だ。

 MERを立ち上げた東京都知事・赤塚梓(石田ゆり子、51)と彼女を潰そうとする厚労相・白金眞理子(渡辺真起子、52)の対立構図をつくった構成もうまかった。対立はストーリーの面白さを膨らませる。ラブストーリーにおける恋敵同士との対立、ホームドラマでの親子の対立などと同じである。

 おまけに赤塚知事は特発性拡張型心筋症を患っており、心臓移植をしないと余命3カ月。最終回が近くなってもストーリーが緩まず、緊張感は増すばかり。視聴率面での完勝も納得である。 赤塚知事はドラマが終盤入りした後のもう1人の主人公とすら呼べる存在である。石田はこう話していた。

 「私ごときが都知事役、なんていうところもおもしろいですよね(笑)。そういう年齢になったのだと思いました」(※1)

 謙遜だろう。年齢が理由でキャスティングされたはずがない。赤塚知事は強い政治家でありながら、かわいらしい。石田にはハマり役なのである。

 赤塚はMERが死者をゼロに抑えた時、1人ひそかに「よっしゃー!」と小躍りする。その姿が愛らしいのは石田が演じているから。ほかの女優ではサマにならないはずだ。

 やはりTBSの『逃げるは恥だが役に立つ』(2016年)で石田が演じた土屋百合も強い半面、かわいらしかった。バリバリのキャリアウーマンで颯爽としていたものの、恋愛には臆病な女性だった。

 石田の1990年代の代表作の1つである同『不機嫌な果実』(1997年)での水越麻也子もそう。不倫に走る人妻ながら、不思議とかわいらしかった。

 石田はどんな役を演じても石田ゆり子なのである。貶しているわけではない。故・高倉健さんや故・森光子さん、木村拓哉(48)らと一緒。決まった形の演技が1つのブランドとして確立されており、変わらないことが求められている。

 例えば健さんに軽薄な男を演じてもらいたかった人はいないだろう。いつも同じ健さんだから良かった。キムタクに狡猾な役柄を望む人もいないはず。石田の場合も仏頂面ばかりしている無愛想な女性を演じて欲しい人はいないだろう。

 誤解されがちだが、「何を演じても同じ」というのは役者として一流の証なのである。石田は既に女優として登り詰めているのだ。

提供元:Yahooニュース
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