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サラリーマンから落語家に 三遊亭兼好、転職先は“天職”…でも「おすすめしません」(夕刊フジ)


 ■スクーター乗って“ぼんやり”志願


 「立ち姿を写真で撮られることって落ち着かないんですよ。座ってたら、走ることだってできるんですがね」


 窓際に立ち、カメラを向けられるとそんな言葉がつい。


 「NHKの番組で田楽を食べるシーンがあったんです。何もなきゃ普通にできるんですが、実際に食べるとなると、急にぎこちなくなって。本当にダメですね」


 今年芸歴20周年を迎えた。円楽一門会のホープとして、江戸落語を牽引する。穏やかな語り口が独特の空気感を作り出す古典の正統派だ。


 「20年なんてあっという間でしたね。落語家だとようやくスタートですよ」と振り返る。二松学舎大学を卒業し、一般企業に就職。その後、築地の魚河岸で働いていたが、28歳で落語家の道へ。「魚河岸の仕事終わりに寄席に通ううちにはまっちゃって」というが、すでに妻子もいたというから、さぞかし一大決心だったろうと思いきや…。


 「ものすごく考えて、よしこれで行こうというのではなかったんです。多くの噺家の先輩方がそうなんですけど、どこかぼんやりしてるんです。本当に真剣に考えたら、その道は選ばないでしょうからねえ」


 知り合いから師匠である三遊亭好楽の家を聞き、スクーターで弟子入り志願に向かった。年齢のことで断られた。その後も妻子がいるとか何かと理由を付けて断られ続け、4度目でようやく入門を認められた。


 「弟子を持つ立場になって分かったんですが、正直、落語家でやっていけるのはほんの一握り。お金になる商売じゃないので断るんですよ。おすすめはしませんね。あとね、弟子を取るということは、言ってみれば自分でライバルを増やすわけですからね」


 ■好楽師匠の優しさが怖い!?


 師匠を選んだのは、実のところ、「お世話になった方から、好楽師匠は4派(落語協会、落語芸術協会、円楽一門会、立川流)に関係なく、落語会に出ている人だから、と聞いていたんで」ということらしい。


 「でも、運命だと思っていますよ」


 2~3月に東京や地元福島などで20周年の記念公演を行う。ゲストには桂雀々、立川志らく、柳家権太楼、柳家喬太郎、そして師匠の好楽と多彩な顔ぶれだ。いやむしろくせ者ばかりか。


 「顔を見てもらえば分かるでしょ。悪い顔ばかりが並んでいる。それは冗談として、落語界の氷河期を生き抜いてきた方ばかり。すごい人たちですよ」


 最近は、寄席にも若い女性が詰めかけるほど落語が注目されている。昔は客席に若い女性がいると、「いったい誰の女だ」と袖が大騒ぎになったという。


 「漫画やドラマにも取り上げられている。これって、落語がそれほど知られていないってことですよ。テレビとか見ていると、今は何でも懇切丁寧に教えてくれる時代。でも落語はぼんやり聴いていると分からなくなる。気を入れて聴かないといけない芸能って新鮮なんでしょうね」


 話を弟子時代に戻す。「もっときついと思ったんですが、こんな感じなんだとギャップを感じましたね。うちの師匠は優しいので」というが、その優しさが怖いとも。


 「厳しく言われているほうが修業している気になるでしょう。うちの師匠は何も言わない。だから自分でやらないと身につかない」


 ■真打ち昇進の後こそ「個性」出る


 そうやって師匠の芸をまねて、体にたたき込んでいくなかで、落語の奥深さに触れた。


 「最初は本当に師匠のまねでしかないが、どうしてもまねできないところがある。それが個性。その部分が受ければ、それでよし。ダメなら修正する。でも、最初は師匠と違うところが受けてもうれしくない。そこが個性になっていくには10年はかかるんです。で、ちょうど真打ちの年代になっていくわけです」


 そして、己の力が試されるのは真打ちになってからだという。


 「真打ちになった後こそがオリジナリティー。そこから自分らしさというものが必要になってくるんです」


 この20年支えてくれた妻にも感謝する。


 「最初、弟子入り志願したことを話したら、『はあ?』と怒っていましたが、『生活できなくなったらやめてね』って言ったぐらいで。噺家と結婚したわけじゃないのに今じゃおかみさん。根性の座った女房ですよ。今でもまだ、私がまた転職するんじゃないかって疑っていますよ」


 落語の面白さを伝えていくために、まだまだやめるわけにはいかない。(ペン・福田哲士 カメラ・三尾郁恵)


 ■芸能20周年の記念公演 「まるっと兼好。」


 2月9日=埼玉・埼玉会館中ホール(ゲスト桂雀々)▽同10日=東京・イイノホール(ゲスト立川志らく)▽同23日=千葉・市川文化会館(ゲスト柳家権太楼)▽3月15日=神奈川・はまぎんホール(ゲスト柳家喬太郎)▽同31日=福島・けんしん郡山文化センター(ゲスト三遊亭好楽)。


 問い合わせはキョードー東京(0570・550・799)。


 ■三遊亭兼好(さんゆうてい・けんこう) 落語家。1970年1月11日、49歳。福島県会津若松市生まれ。1998年、三遊亭好楽に入門。前座名は「好作」。2002年、二つ目に昇進し、「好二郎」に改名。08年、真打ちに昇進し、兼好を名乗る。師匠いわく「お前は兼好っぽいから」とのこと。林家彦六賞や彩の国落語大賞を受賞。

提供元:Yahooニュース
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