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DVでの暴力と恐怖をリアルに体感させる衝撃作『ジュリアン』(dmenu映画)

フランスの新鋭、グザヴィエ・ルグラン監督の長編デビュー作となる『ジュリアン』(1月25日より公開)は、ヴェネチア国際映画祭をはじめ、世界で絶賛された1本。驚くべきはルグラン監督の演出にほかならない。俳優の力量にもよるのだろうが、我々はフィクションおよび演技とは到底思えない、本物の「暴力」を目の当たりにした気分になる。
【写真】終わりなき家庭内暴力、その衝撃的な結末とは?
物語は、離婚した夫婦が親権を巡って対立するところから始まる。そもそも離婚の理由は夫アントワーヌのDVにあり、父を前には言えないが11歳の息子ジュリアンも、18歳の娘ジョセフィーヌも彼とは会いたくない。
しかし、アントワーヌは未練があり、改心したことを猛アピール。最終的に離婚調停の取り決めで親権は共同と判断され、ジュリアンは隔週の週末ごとに父と過ごさなくてはならなくなる。
ここからジュリアンの地獄の日々が始まる。暴力を恐れる母ミリアムはアントワーヌと顔を合わせようとせず、新しい住所も電話番号も教えない。
一方、よりを戻したいアントワーヌは、ジュリアンからミリアムの連絡先を聞き出そうとする。だが、母が危険にさらされることが目に見えているジュリアンは口を割らない。こうして不満を募らしていくアントワーヌは結局、実の息子にも暴力の矛先を向けていくのだが、この描写が凄まじい。暴力を何の加工もほどこさず、そのものを差し出すように容赦なく見せていく。
それらの暴力シーンは、殴る蹴る、肉体と肉体がぶつかり合うヴァイオレンス映画のそれとは質がまったく違う。痛みを感じるというよりは、暴力がそのままこちらに襲いかかってくるかのようだ。
カッとしてジュリアンの座るカーシートを思い切り殴り、感情のままに恫喝するアントワーヌの姿。それに対して、身を縮めて涙目で耐えるしかないジュリアンの、恐怖に怯える表情。こうしたいずれの暴力描写も演技とは思えない。途中から映画であることを忘れ、現実ではないかと錯覚するぐらいのリアリティが宿る。我々は「本物の暴力」という恐怖と、それによって受ける心の傷を、ジュリアンを通して追体験することになる。
提供元:Yahooニュース