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『シェンムー』があえてシミュレートしなかった、横須賀の本当の姿(IGN JAPAN)

「たとえば『ドラゴンクエストIII そして伝説へ……』では、16歳の誕生日を迎えたその日にアリアハンから旅立つじゃないですか?『シェンムー 一章 横須賀』は勇者が旅立つ前の、故郷での日常だけを描いたゲームなんですよね」IGN JAPANの忘年会でクラベさんと話したとき、彼は『シェンムー』についてそんなふうに語っていた。
12月24日に開催される『シェンムー』ファンミーティングを前に、12月14日、横須賀市よりシェンムー視察ツアーを行う話が編集部に届いた。そこでジャンル複合ライティング業者の自分が向かうことになった。
現場で同席した他の方に「えっ? IGN JAPANさんからはクラベさんが来るんじゃなかったんですか?」と驚かれたが、「実は昨年にシェンムー聖地巡りのリポートをすでに書いています」と返答し、こう続けた。「今回はクラベさんとはまったく別の視点で『シェンムー』の世界を取り扱ってみたいんです。このレポートはルポライティングと聖地巡礼を複合するかたちで書こうと思っています」と。
現実の横須賀には何があったのだろうか? 今回は『シェンムー』の舞台である1986年の本物の横須賀について、そしてあれから何がどう変わっていったかを現地の人々にうかがってきた。
横須賀という場所
「シェンムーI&II」画像・動画ギャラリー
そもそもなぜ『シェンムー』の舞台は横須賀だったのだろうか? 少年が旅立つ前のアリアハンと例えるにしても、独特の土地だ。
1986年の横須賀が持っていた混沌
1999年当時、メジャータイトルが日本を舞台にするだけでも驚きだったのに加え、70億円もかけて制作されたと言われる大作が地方都市を描いたことも衝撃だった。それだけではなく『FRONT MISSION3』など、近い時期に同じ舞台が登場したゲームのリリースも続いた。なので自分にとって、横須賀には特別な思いがあった。
主人公、芭月涼が旅立つ場所として選ばれた横須賀は、当時は“地方の日常を再現したシミュレーター”と評価された。だが現実の土地を再現するビデオゲームも多くリリースされる今、土地そのものが持つ空気もビデオゲームの体験と密接に関わっている。
『シェンムーII』にはなくて、『シェンムー 一章 横須賀』だけにしかないムードは、1986年の横須賀が持っていた混沌と関係している。その混沌は、現地に住む横須賀の人々からあらためて語られることになる。
横須賀港のサイレンー基地の街の日常
「夜は危ないから立ち寄るな!」と言われていた。
「子供のころは、藤沢に住んでいたんですよ。そのころの横須賀って、家族から『夜は危ないから立ち寄るな!』って言われていたこともあって、怖いイメージを最初は持っていたんです」と横須賀市観光課の古崎絵里子氏は、昔の横須賀について話してくれた。
古崎氏は(一社)横須賀市観光協会と連携し今回のツアーを企画した。かつて怖い怖いイメージを持っていた彼女も、結婚を機に横須賀へ移住する。それから現在の観光課で仕事をするようになり、さまざまなサブカルチャーとコラボする企画を立てている。子供の頃とうってかわり、横須賀が日常となったのだ。
視察ツアーは汐入ターミナル前のYOKOSUKA軍港めぐりから始まった。サイレンが鳴り響き、海に目を向ければ艦船が並ぶ。
「今日は珍しいんですよ。三隻の潜水艦が並んでいるんです。いつもは二隻までしか見かけないんですよ」と古崎氏。
船に乗りこみ、クルーズが始まると、ガイドが港に停留する艦船について解説してくれる。
「もしも海に落ちちゃって、泳ぐ方向を間違えちゃうと、アメリカの領域に入っちゃいますから気をつけてくださいね」なんてジョークも飛び出した。ささいな発言の中でも強く軍事的拠点であることを感じさせる。
基地の街の日常は、慣れていない自分にとっては緊張感があった。なにしろツアー中にも「軍事機密があって」なんて言葉がさらりと出てくる。『シェンムー』でしか横須賀を知らなかっただけに、ゲームでは描かれていない、米軍が傍にいる日常に気づかされるのだ。
「ぼくは自分の住んでいるところがゲームになるって、すごく不思議な感じがしたんです」とYOKOSUKA軍港めぐりを運営する株式会社トライアングルの安部武尊氏は言う 。 「いつも目にする日常が、大作ゲームになる」
海の向こうには涼がフォークリフトに乗っていた港が見える 。 「子供の頃からずっと横須賀で過ごしてきたんです 。
提供元:Yahooニュース