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“アフター東京五輪”にどう向き合う? 選手のメンタル、SNS批判…残された“傷跡”を心理カウンセラーが読み解く(オリコン)

 8日に閉幕した東京五輪で、アメリカのシモーネ・バイルス選手が、自身の「心の健康」を理由に、体操女子団体決勝を途中棄権し、個人総合の決勝も欠場(種目別平均台決勝で復帰)。以前、プロテニスプレイヤーの大坂なおみ選手も、自身のメンタルヘルスについて問題提起し、全仏オープンを欠場したこともあり、これらの決断は日本国内でも大きく報じられた。こうした選手たちの行動は、今後のスポーツ界にどんな影響を与えるのだろうか。選手のメンタルトレーナーとして、アテネ、北京、ロンドン、リオデジャネイロと四大会連続で帯同した心理カウンセラーの浮世満理子氏に話を聞いた。

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■「選手は黙って試合をしろ」に選手自身がNO! 五輪報道に問題点も

 前回のリオデジャネイロ大会で、個人総合を含め、4つの金メダルを獲得した女子体操のバイルス選手。本大会でも連覇がかかる個人総合などにエントリーしていたが、メンタル面の不調を理由に欠場。その後、メンタルトレーニングのカウンセリングを受け、種目別平均台で復帰を果たすと、見事に銅メダルを獲得。彼女の行動は、アスリートの“心の健康”の重要性を考えるうえで「非常に意義が大きかった」と浮世氏は述べる。

 「大坂なおみ選手のときも、彼女の行動にいろいろと言う人はいましたが、アスリートたちはみんな『よく言った、声に出せたのは良かった』という論調でした。これまで、『選手は黙って試合をしていればいい』という風潮でしたが、選手自身が自分のメンタルヘルスにも意識を向けてほしいと言えるようになったのは、非常に大きな一歩だと思います。

 バイルス選手も大坂選手も、棄権することによって成績は残りません。その選択を受け入れてでも、自分を大切にし、発信するというのは、決して弱さではないと思うのです。大坂選手が投げかけた『負けた人間にメディアのインタビューが必要なのか?』という疑問も、その是非というより、より良くするためにはどうしたらいいのか、という議論の場を提供したという意味で、とても有意義なことだと思います」。

 とかくメディアは五輪や世界大会に対して、「メダル〇個獲得」「連覇がかかる」というように、過度の期待をもって取り上げがちだ。こうした報道に対しても、選手のメンタルヘルスの観点から言えば、マイナスでしかないという。

 「メンタルのサポートをする側から言えば、正直なところやめていただきたいです(笑)。我々がもっとも重視しているのは、本番で選手がいかに伸び伸びと自分らしく、いつも通りの力を発揮できるかということ。そうすることが、おのずと良い結果に結びつくと思っています。ただ、報道やSNS、周囲からのプレッシャーなど、それを阻む要素が一定数あるのも事実です」。

提供元:Yahooニュース
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