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EXILE・HIROからオファー “電飾の魔術師”藤本実さん「技術者としてでなくダンサー目線で考えている」(夕刊フジ)

踊る人間が光っては順に闇に消えていく。イリュージョンのような光のダンス映像に誰もが息をのむ。タネを明かすと、衣装にELワイヤーが仕掛けられ、プログラムで光る仕組み。
2011年、動画配信サイトで流れ、翌年スマートフォンのCMに採用されるや、動画サイトでの再生回数は延べ2500万回以上。システムを開発したのが、この人。
「ダンスのエキスパートと自身の技術が融合したら、見たことのない世界を作れる」と思ったのが動機と言う。
■ゼミの教授の一言で
高校入学前からブレイクダンスを始め、神戸大学でも続けていた。ゼミの教授から「せっかくだからダンスを研究にしたら?」と言われたのがきっかけで、いくつものシステムに取り組んだ。
博士課程に進学すると、ライティング・コレオグラファー、「光の振付師」という肩書で活動するように。エンターテインメントグループ「白A」らの舞台装置を手伝い、大学教員になった後、ももいろクローバーZのミュージックビデオなどにも関わった。
そこに13年、今をときめくグループからオファーが舞い込む。
「あれ(スマホのCM動画)よりすごいことできる?」
EXILEのHIROだった。
さっそくLEDダンスの衣装を10着開発して採用される。これを機に「これからも何か一緒にできませんか」と誘われ、起業を決意。1年後、光る衣装をまとったダンサーチーム「SAMURIZE from EXILE TRIBE(サムライズ・フロム・エグザイル・トライブ)」が誕生し、光の振付師は、全国ツアーに帯同、管理まで担うことになった。
衣装は日々進化し、1体に1万個ものLEDを装着して無線で同期。数百人のダンサーを一度に光らせることもでき、ステージとも連動、アリーナ全体を光で包む演出も可能だ。HIROは粘り強い開発魂に敬意を表し、LED博士とも呼んでいる。
「光とダンスの融合は、踊っている人にしか分からない微妙な動きやタイミングがあるんです。僕は技術者としてでなく、ダンサー目線で考えている。そこを信頼してもらえているのだと思います」
華やかな表舞台とは裏腹に、“博士”の仕事は地味な作業の積み重ね。その精神力は8年前、政府が肝いりで天才クリエーターを発掘・育成する「未踏事業」に採択されたときに培われた。
プロジェクトマネジャーの大阪大学・石黒浩教授から「技術はもういい。どんな表現ができるかとことん追求しろ。見たことのないものを作れ」と徹底して言われた。
「人体の動きや光の点滅、目の錯覚、現象などを研究し尽くしました。全部やめたくなるほどでしたけど」。神戸大学の研究室にこもり、自分で作っては踊る繰り返し。完成した作品を世界的なメディア芸術祭に出品すると、海外から引く手あまたとなった。
■未知の世界への挑戦
中学時代からの付き合いの妻と学生結婚したのもこの時期。毎日3時間の睡眠で、月に1日しか帰れず、「こんな自分でもよかったら」と妻の誕生日にプロポーズ。「そうでも言わなかったら振られると思った」末の決意だった。4年前に息子も生まれた。
「目標はダンスとテクノロジーを組み合わせた日本初の舞台を作ることですね」
手始めに人間より早く繊細な動きでダンスをする高さ3メートルの表現ロボット「ロボティックコレオグラファー」を開発。プロモーションビデオのために、楽曲「Last Note」も11月に配信した。
起業して5年。徐々にクリエーターたちが集まってきた。誰も見たことのない世界へ。飽くなき挑戦が続く。(ペン・西元まり カメラ・鴨川一也)
■藤本実(ふじもと・みのる) ライティング・コレオグラファー。1983年8月9日生まれ、35歳。兵庫県出身。神戸大学大学院工学研究科でウェアラブルコンピューティングなどを研究する塚本・寺田研究室で博士号(工学)を取得。2010年、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)でスーパークリエーターに認定。12年から1年半、東京工科大学教員を務めた後、「m plus plus」(エム プラス プラス)を設立。ダンスと光の融合などライブパフォーマンスにおける新しい表現を追求したシステムを開発、演出も手掛ける。
提供元:Yahooニュース