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<22>クリスマスイブに購入した愛犬の「イブ」【紀州のドン・ファンと元妻 最期の5カ月の真実】(日刊ゲンダイDIGITAL)

【紀州のドン・ファンと元妻 最期の5カ月の真実】#22

 2017年の夏過ぎに野崎幸助さんが夢中になっていた女性がいた。鮎子さん(仮名)だ。

“紀州のドン・ファン”元妻がAVに?本紙が掴んだビデオの中身

 その5年ほど前、ドン・ファンは前妻と離婚していた。彼は、この2番目の妻に未練があり、何度も復縁をオファーしていたものの、願いはかなわなかった。10年ほど続いた結婚生活であったが、前妻は働き者で「アプリコ」の仕事にも熱心だった。気配りができる女性として従業員からの信頼もあった。しかし、浮気性のドン・ファンとのケンカは絶えることがなく、ある日、ベンツと共に家を飛び出していったのである。

 彼女は犬を飼いたいとドン・ファンにねだり、クリスマスイブに購入した愛犬は「イブ」と名付けられた。この時はミニチュアダックスフントのメス犬を2匹購入し、もう1匹は「モエ」と名付けられたのだが、しばらくして亡くなり、イブだけが残った。モエはシャンパンの名前から付けられたようで、アプリコが酒類販売をしていたからと聞いている。

■「ワシが死んだら遺産はイブに」

 子供がいなかったからなのだろうか、ドン・ファンはイブを実子のようにかわいがり、「ワシが死んだら遺産はイブにあげる」と周囲に吹聴していた。

 ドン・ファンが亡くなった後に遺言を受け取ったという人物が現れた。2016年の暮れに開かれたパーティーで、ドン・ファンの横でペコペコしていたアプリコの役員Mである。彼は、その遺言を家庭裁判所に提出した。

「社長は遺言を残すようなタマじゃないよ」

 ドン・ファンの通夜・葬儀でMはこのように言い放っていた。このことは従業員たちは耳にしていたし、私も何度も聞いた。にもかかわらず、その半月後に「遺言が送られて来たことを忘れていた」として提出したのだ。

 これだけでもおかしいと思うのが一般的だろうが、その文面は「(遺産は)田辺市にキフする」とだけの簡素な1枚の紙切れであった。一番大事にしていたイブに関しては一言も触れられていなかったのだから、ますます怪しい。ということで遺族は、2020年春に和歌山地裁に対して遺言無効の訴えを起こした。現在、係争中である。

 少し話題がそれてしまった。鮎子さんに戻ろう。彼女は気配りのできる女性で、脳梗塞の影響で唇の端の感覚に乏しいドン・ファンが食事中にポロポロとこぼすと、紙ナプキンで丁寧に唇をぬぐう優しい気性だった。

 知り合ったきっかけは都内の交際クラブの紹介だったが、身長165センチほどのスリムな体形なのに胸がドーンと出ているべっぴんさんで、ドン・ファン好みの女性であった。和歌山にも呼んで紀南の温泉地を巡ったり、銀座でのショッピングなどもしてブランドバッグなどをプレゼントしていた。

 ドン・ファンと交友のあったデヴィ夫人も、彼女のことを高く評価していた。(つづく)

(吉田隆/記者、ジャーナリスト)

提供元:Yahooニュース
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