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ドレスと科学から読み解く『フランケンシュタイン』誕生の謎(dmenu映画)

今年2018年、怪奇小説の名作『フランケンシュタイン』が生誕200年を迎えますが、原作を読んだことがない人は意外と少なくないかもしれません。イギリス生まれのこの物語が、なぜ当時の社会で重要だったのかーー? ハイファ・アル=マンスール監督作『メアリーの総て』(12月15日公開)では、エル・ファニングが著者のメアリー・シェリーを演じ、フランケンシュタインの誕生秘話が明らかになります。本作に見るドレスと科学から、その謎を読み解いてみたいと思います。
舞台は19世紀のロンドン。16歳のメアリー(エル・ファニング)は暇さえあれば空想にふけって書き物をしている作家志望の女の子。父ウィリアム・ゴドウィン(スティーヴン・ディレイン)は、メアリーの生みの母メアリー・ウルストンクラフトの死後、連れ子のいる女性と再婚しました。思想家として有名人ではありましたが、彼が経営する本屋は借金取りが押しかけるような困窮ぶり。メアリーは、継母の連れ子のクレア(ベル・パウリー)とは本当の姉妹のように仲が良いものの、継母とは言い争う毎日。そんなメアリーを見かねた父は彼女をスコットランドの友人バクスターの元へ送り出します。そこで出会ったのはハンサムな詩人、パーシー・シェリー(ダグラス・ブース)。二人はすぐに恋に落ちますが……。
メアリーが創作活動に勤しんだ理由は、文学界に名声をはせた両親の影響がありました。母は童話を始め『女子教育考』や『女性の権利の擁護』などフェミニズムの本を何冊も出版しており、フランス革命の自由な雰囲気を知りたいと、革命直後のパリへ渡ったこともある自由奔放な女性。
自由主義者として社会改革をとなえる著書『政治的正義』を執筆した父と、フェミニストの母は文壇では著名な夫婦。彼らは伝統的な結婚制度の反対論者でしたが、メアリーを婚外子にしてしまうのがはばかられて、教会で結婚式を上げたのだとか。(※1)
事実、19世紀のイギリス社会ではキリスト教の影響で、未婚の母は非道徳的だと見なされ、精神病院や救貧院(刑務所に似た施設)に監禁されたり、婚外子は牧師から洗礼を受けられなかったりと様々な差別を受けていたそう。また、19世紀中盤頃までは子供の養育権は父親だけに帰属し(※2)、離婚も例外的な場合を除いては認められなかったのです(※3)。
また、離婚は非常にコストが高く、上流階級の人々の間でしか可能ではなかったのだそう。とはいえ、メアリーが生きた19世紀は、宗教的道徳や階級社会が支配する窮屈な社会構造に、変化が訪れ始めた時代でした。
提供元:Yahooニュース