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行動力あふれる主人公を西郷輝彦が熱演「どてらい男」 生誕90年・花登筺どてらい世界(夕刊フジ)

【生誕90年・花登筺どてらい世界 ペリー荻野】
名脚本家、花登筐の作品でも、働く男たちを夢中にさせたのがドラマ「どてらい男」(1973~77年)である。
福井の貧農の家に育った小学校卒の山下猛造が、商人の街、大坂・立売堀(いたちぼり)で数々の困難にめげず、持ち前のアイデアと行動力で商売を成功させていくストーリー。
花登が、実在の専門商社「山善」の社長、山本猛夫をモデルに書いた連載小説を自ら脚色した。関西テレビ開局15周年記念作である。
主人公の猛造、通称も~やんを演じたのは、西郷輝彦。西郷を抜擢したのは花登自身。期待に応えるため、西郷は丸刈りになり、アイドル歌手のイメージを捨て、初の連続ドラマ主演作に体当たりで臨んだ。熱いドラマは反響を呼び、「本篇」に続き、「戦後篇」「激動篇」「死闘篇」「総決算篇」全183話の人気シリーズとなった。
親友の尾坂(田村亮)と機械工具販売の店の丁稚見習となった猛造は、店の娘弥生(由美かおる)や岡田支配人(大村崑)と出会い、熱心に働くが、店の道楽息子(澤本忠雄)や番頭の竹田(高田次郎)からは目の敵にされる。そんな猛造に商いのイロハを教えるのが“将軍”と呼ばれる伝説の商人(笑福亭松鶴)だった。
猛造は故郷のいとこ茂子(梓英子)と結婚。戦後、苦難の末に復員し、焼け野原の立売堀に立った猛造は復興と商売拡大を誓う。だが茂子とは悲しい別れが…。まさに猛烈にして濃厚な男の人生だが、ドラマを盛り上げたのは強烈な脇役だ。中でも軍隊で目をギラギラさせながら「やぁました~」とドスのきいた声で呼びつけては過酷なしごきする坂田軍曹(藤岡重慶)は強烈だ。西郷は藤岡の熱演に感激し、彼のために「ザ・悪役」という曲を作ったほど。
タフなのは出演者だけではない。立売堀の店も夜の街も捕虜収容所もほとんどのシーンは、関西テレビのスタジオに作られたセットだった。その熱意もあって最高視聴率は35・2%を記録。放送開始は第1次オイルショックで、巷ではトイレットペーパーの買い占め騒動が起きた73年。高度成長期の夢が壊れかけた頃だった。
それだけに「わいはやったるぞ!」と奮闘する猛造に励まされた人も多いはず。便利さに慣れ、自ら行動するガッツのない若者が増えた昨今、見直したいドラマだ。(ペリー荻野)
■花登筺(はなと・こばこ) 小説家、脚本家。1928年3月12日~83年10月3日。54年、東宝と契約。58年に「やりくりアパート」で脚本家デビュー。59年に東宝との関係が悪化し独立。松竹の支援で「劇団・笑いの王国」を設立するが64年に解散。
75年、由美あずさとの離婚成立後、星由里子と再婚。83年10月3日、肺がんのため死去した。
代表作は「番頭はんと丁稚どん」「どてらい男」「細うで繁盛記」など多数。
提供元:Yahooニュース