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吹っ切り方が常人とは違う! みのもんた節全開「終活なんか、するもんか」(夕刊フジ)

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この方に肩書は不要だろう。みのもんた、76歳。日本の放送史に一時代を築いた、押しも押されもせぬ功績者だ。そんな男も今、老いに向き合っている。先日出版した著書『終活なんか、するもんか』(朝日出版社)では最近の“終活”ブームを冷ややかに見る。
「終活」は「心が『死』に向かって歩き出す」と否定的で、代わりに「生前整理」を打ち出す。「事務的で、物理的な活動に過ぎない。子どもたちに迷惑をかけないように、お金やものを片付けていくだけの、限定的な作業」と定義する。
焼却炉を自宅の庭に設置した。当初は自分が出演したテレビやラジオ、雑誌などをデジタル化することも考えた。だが、すぐに考え方を改める。
「『自分がいなくなった後も自分の記録を残したい』というのは、ただのエゴイズムではないだろうか?」
このあたりの吹っ切り方が常人とは違う。執着をズバッと捨てることはなかなかできない。思い出の品への未練を断ち切るのは難しい。
しかし焼却炉に手紙や週刊誌をくべる。徹底的なのは、自分の両親の写真や愛妻との写真も次々に燃やした。燃やすことで「よし、次の未来に歩いていこう」と前向きの気持ちになれたという。
そんな心持ちで、次に司会をやるとしたら、と番組案もぶち上げる。あれこれ燃やしても自らは枯れない。白い歯をガバッと見せた笑顔が透けてみえる。
最近の風潮に物言う老人の姿もしっかりと刻まれている。友達付き合いに損得勘定を持ち込みがちな若者にダメ出しし、労働をせずに資産運用に励む生き方に疑問を投げかけ、品のあるなしは金の使い方に出ると指摘し、年を取ったらセックスの相性よりも食事の相性が重要とさらりと伝える。全編、みの節。テレビで日夜流れていた往年のしゃべり声が、行間に屹立(きつりつ)する。
いずれ人には絶対に死が訪れる。絶対に。葬儀は身内だけで、と決めている。その後に「呑もう会」をやってほしいと。「酒とともに生きた人生だから、酒とともに見送ってほしい」と、ここまで言い切れる人生。
かつてその飲みっぷりに調子に乗って付き合い、見事に撃沈した身としては、「呑み別れ」こそが希代のしゃべり手にはふさわしいと思える。その日はまだもう少し先だろうが…。
提供元:Yahooニュース

