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新米刑事と伝説の大泥棒コンビ…ユルくて遊び心が全開! 日テレ『ドロ刑 警視庁捜査三課』(夕刊フジ)

【TV視てますか?】
日本テレビ『ドロ刑 警視庁捜査三課』は手練れ脚本家、林宏司が手がける刑事ドラマだ。土曜夜10時。見る側のリラックス度がピークの時間帯だけに、緊張を強いるものはパス。『離婚弁護士』『医龍』『ハゲタカ』『コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命』『BOSS』を立て続けに手がけた屈指のヒットメーカーは、そんな視聴者の生理を熟知している。いつもよりユルめで、いい感じに遊んでいる。遊び心は全開。
「公務員は安定している」という理由で警察官になった斑目(Sexy Zoneの中島健人)が捜査三課に異動。派手な一課の刑事ならよかったが、窃盗事件専門の地味な三課ではヤル気が起きない…とバーのカウンターで隣に座る男(遠藤憲一)にさんざん愚痴るが、帰り際、男に「煙鴉さん」と一声かける。
男はギョッとする。その男こそ、たばこの香り以外の証拠を残さず、誰も姿を見たことがない伝説の大泥棒、煙鴉だったのだ。斑目は盗難被害者の現場でその香りを嗅いでいた(これ、林の『スニッファー 嗅覚捜査官』のセルフパロディーか?)。
以来、なぜか煙鴉はことあるごとに斑目の前に現れては、豊富な知識で捜査の手助けをする。大泥棒が新米刑事の相棒になるという超ユニークな設定だ。(ちなみに先週書いた『SUITS』で弁護士、織田裕二の相棒はHey! Say! JUMPの中島裕翔。どちらの中島も同じ事務所の横文字グループのメンバー。もはやオヤジには判別不能…)
ともあれ、ユル~く始まった初回は、ラストで二転三転、いや四転のウルトラC。第2話は気持ちよくドンデン返し。はて斑目は有能なのか、まだ謎。
その第2話では笹野高史がノビ(忍び込み)の大物の役で出ていた。5月公開の山田洋次監督の映画『妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII』ではケチな空き巣にふんした笹野。大出世(笑)。(新橋のネクタイ巻き)
提供元:Yahooニュース