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内山聖子Pが語る、麻生久美子らキャスト陣の魅力とキャスティングのこだわり「この人、こんな一面もあったのねと思ってもらえることが重要」<魔物>(WEBザテレビジョン)

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テレビ朝日と「梨泰院クラス」などで知られる制作スタジオ・SLLがタッグを組み、日韓クリエイターが共同制作をしたオリジナルドラマ「魔物」(毎週金曜夜11:15-0:15、テレビ朝日系※一部地域を除く)が、6月13日(金)の放送で最終回を迎える。
【写真】麻生久美子“あやめ”に口付ける塩野瑛久“凍也”
同作は、麻生久美子主演、塩野瑛久共演による愛と欲望をセンセーショナルに描く禁断のラブサスペンス。不倫、DVなど、愛と欲望にまつわる過激なテーマと、満たされない人間たちの歪んだ人間模様を美しい映像とともに描く。
韓国から来日してメガホンをとったのは、「主君の太陽」「青い海の伝説」などを手掛けたチン・ヒョク氏。さらに、「大豆田とわ子と三人の元夫」(2021年、フジテレビ系)をはじめ、「クレイジークルーズ」(2023年、Netflix)などを手掛ける瀧悠輔氏も監督を担当。脚本は、「星から来たあなた」のリメイクを手掛けた経験も持つ関えり香氏が務めた。
そんな本作が誕生したきっかけやキャスティングの狙い、本作の魅力などを、エグゼクティブプロデューサー・内山聖子氏にたっぷりと語ってもらった。
■韓国チームの皆さんは、私たちとお話をした時から、その先を見ていた
――本作を作ることになったきっかけについて、「ご縁があった」とおっしゃっていましたが、どのようなことがご縁につながったのでしょうか。
シンプルに、以前、韓流作品のリメイクをテレビ朝日でしたことが、今回の作品を作る最初のきっかけです。リメイク作品ではなく、「(オリジナル作品を)いつかやりたいね。何かやれたらいいよね」とお会いするたびに、お互いに語り合っていました。
でも、そういうクリエイター同士のお話というのは、大体、大人の事情で実現しないということが多いのですが、さすがは“ドラマ大国”というべきか、韓国チームの皆さんは、私たちとお話をした時から、その先を見ていたんです。
――その先とは?
実現が決まっていないうちから、日本チームとやるなら…と多くの企画案の具体をお話ししてくださりました。その話にどんどん興味が出てきました。
その後、韓国チームとのやりとりを、韓国好きのプロデューサーたちに話したところ、「ぜひ参加したい!」「韓国チームとドラマを作ってみたい」と興味を示す声が多く上がったんです。韓国チームと私だけの話から、プロデューサーが加わったのは、2024年の初めごろになるかと思います。
■自分の中にない価値観を持っている方と仕事がしたいと常に考えています
――今回の共同制作もそうですが、新しい挑戦や要素を入れることに対して、恐怖を感じたり、躊躇してしまったりすることはないのですか?
まったくなかったです。というのも、20年くらい前に、韓国の映画を土曜ワイド劇場枠でリメイク(堂本剛×菅野美穂「ラスト・プレゼント」)したことがありました。その頃から、私は、いろいろな挑戦をすることや日本以外の要素を入れることに躊躇することはなかったです。すごく力強い映画やドラマが、韓国にあることを知っていたので、今回の作品でもためらいもなく、「一緒に」作品を作っています。
一方で、これまで手掛けてきた作品は、ありがたいことに人気がありますし、たくさんの人々に愛されているので幸せではあるのですが、自分が作る作品というのは、一つのメソッドやパターンがあって、好きなものに偏ってしまうことも多いなとふと思うこともあるんです。
だからこそ、自分の中にない価値観を持っている方や自分がやったことがない面白いことをやる方と仕事がしたいなと常に考えて動いていますし、面白いものを生み出すためには、取り入れていくことが大事だと思います。
また、せっかく挑戦するなら、言語の違う方とやりたいなと考えていたところ、私と同じように考えている後輩プロデューサーもいたことで、今回のお話につながったので、実現できてうれしいです。
■どんなことでも怖気づかないことが本当のクリエイター
――「言語が違う」とお話に出ましたが、苦労されることも多いのでは?
多かったですね。必ず通訳の方がいてくださるのですが、それでもクリエイティブ独特のニュアンスを伝えるのにとても苦労しています。でも、その「苦労」はただ苦しみを生み出すだけではなかったです。
若いプロデューサーである貴島(彩理)が、韓国語を勉強することに対して、「韓国が好きだから」と楽しそうに取り組んでいました。「言葉が伝わらないからどうしよう」「大変だ」と思うことなく、全ての苦労すら楽しんでくれている。
どんなことでも怖気づかないことが本当のクリエイターだと思っているので、いろいろな挑戦に立ち向かう後輩たちの姿を間近で見られただけでも、この作品を作ることに大きな意味や価値があるなと思えました。
■恋に落ちるなんて、恋に捕まるようなもの
――韓国チームと一緒に制作をすることで感じた面白さはどのようなものがありましたか?
韓国と日本では、考え方が違うということが面白かったです。ラブストーリーで、「不倫」が出てくることがありますよね。韓国では「不倫」は、日本よりはるかにアンモラルな悪行のようです(笑)。
私は、「恋に落ちるなんて、恋に捕まるようなもの」とドラマを見ているのですが、韓国ではそういうわけにはいかないそうです。不倫にしろ、恋愛にしろ、ちゃんと恋に落ちる理由を考えるし、誰もが納得する理由を作る。そこが興味深い。
私たちが制限の中、不自由にやっていることを韓国チームでは自由に表現していて、逆に私たちが自由にやっていることを、韓国チームがびっくりしているという場面が何度もありました。刺激的なことを共有できるので、充実した日々を過ごしていました。
■主演の麻生久美子は、自分の人生にぽつんとある渇きや、闇落ちを表現できる
――主演の麻生さんを起用した理由を教えてください。
確立していると思った自分の人生にぽつんとある渇きや、闇落ちを表現できる俳優さんってそんなにいないんですね。麻生さんには、抜群の透明感があり、いい意味で、恋愛という色がついていない。個人的には「声」がすごく好きです。
ドラマに出ているだけで存在感がありますし、日本で働くもどかしい思いをしている女性たちの心に、今回彼女が演じたキャラクターは深く刺さったんじゃないかなと思っています。
企画段階のころから麻生さんがやってくれたらと思っていたので、実現できてとてもうれしいです。
――凍也役の塩野さんの起用理由もお願いします。
麻生さんがいて、若い女性(=北香那さん)がいて、その中で圧倒的な存在感を出す存在が必要でした。経験豊富で、力強い俳優さんでは、凍也というキャラクターの邪魔をしてしまうなと思ったんです。
それでも、できるだけフレッシュでとても芝居が上手な方がいいなと考えていたところ、貴島と一緒にやったドラマ「無能の鷹」(2024年、テレビ朝日系)で塩野さんに出会ったんです。昔から存在は知っていたのですが、ものすごく芝居が繊細で、塩野さんしかいないと直感しました。あとは、きれいな手が魅力的でした。
――手がきれいな男性を好きな女性は多いですよね。
女性が好きな男性の手に触れられたいなと思えるのは、ラブストーリーにとってすごく重要なスパイスになると思うので、そこも注目していただけたらうれしいです。
■予想のできないドラマを作ってきたと思うので、最後まで楽しんでいただけたらうれしいです
――夏音を演じる北香耶さんについてもお伺いしたいです。
本読みで驚いたのですが、北さんは韓国語がお上手で、監督もイメージにぴったりだとおっしゃっていました。不思議な雰囲気を出せる、あまり日本の職業ドラマには出ていないような俳優さんを探していました。
北さんが演じる夏音は、はかないようで芯があり、時折見せる意地悪なところが魅力。お仕事をするのは初めてでしたが、北さんを見た時、その全てを北さんであれば表現できるのではないかと思いました。
ーー今回のキャスティングをされた際、こだわったことや俳優たちの共通点はあるのですか?
このドラマに限らず、キャスティングをする際は、意外性を軸にしています。「この人、こんな一面もあったのね」と思ってもらえることが重要だなと。
――最後に視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。
地上波放送では、なかなか見ることができなかった美しく刺激的なラブシーンを、麻生さん、塩野さん、北さんが繰り広げてきました。皆さんが大好きな韓流ドラマと日本の大好きなドラマのスタッフが一緒になって、予想のできないドラマを作ってきたと思うので、最後まで楽しんでいただけたらうれしいです!
インタビュー&文=八神真子
提供元:Yahooニュース