-
夜遊び夜遊び
-
お水お水
-
ホストホスト
-
風俗風俗
-
ビューティビューティ
-
ファッションファッション
-
悩み相談悩み相談
-
モデルモデル
-
芸能芸能
-
雑談雑談
-
食べ物・グルメグルメ
-
生活生活
-
恋恋
-
インターネット・ゲームネット・ゲーム
-
ギャンブルギャンブル
-
過去ログ倉庫過去ログ倉庫
-
運営運営
なぜ人は復讐劇に魅了される? 映画『リボルバー』評価&考察レビュー。古い価値観を覆す、女性ハードボイルドの魅力を解説(映画チャンネル)

-
イ・チャンドン監督作品『シークレット・サンシャイン』(2007)をはじめ、数々の名作に出演してきた女優のチョン・ドヨンが、オ・スンウク監督とタッグを組んだ犯罪映画『リボルバー』が公開中だ。今回は本作の魅力に迫るレビューをお届けする。(文・青葉薫)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
【写真】なぜ人は復讐劇に魅了される? 貴重な未公開カットはこちら。映画『リボルバー』劇中カット一覧 人はなぜ復讐劇に魅了されるのか。映画や配信ドラマはもちろん、電子コミックでは軒並み不倫やいじめに対する復讐劇がランキングの上位を占めている。
厳しいコンプライアンスに対するカウンターカルチャーか。あるいはフィクションのクズキャラならいくら誹謗中傷しても咎められることがないからなのか。それは「バイオハザード」のゾンビが殺し放題なのと同じ理屈なのだろうか。
もちろんその魅力は理解できる。被害者と加害者の心理的な駆け引きが生み出す緊張感。復讐する被害者もまた悪に手を染めることになるという道徳的葛藤。そして、不正や悪事が裁かれないまま横行している現実社会の鬱憤を復讐劇が晴らしてくれることも。
それでも——情状酌量の余地もないほど骨の髄まで腐りきったクズに容赦ない鉄槌を喰らわせ、完膚なきまでに叩きのめす主人公にスカッとする。日常のストレスが吹き飛んでいく――そんな作品を好んで見ている人たちがどれだけストレスを抱え込んでいるのかを想像すると少しだけ怖くなる。かくいう自分自身の内なる凶暴性も含めて。 映画『リボルバー』は幾多の復讐劇を世界に轟かせてきた韓国が放つリベンジ・ノワールだ。監督は「無頼漢 渇いた罪」(2015年)のオ・スンウク。女性を主人公にした希少なノワール映画としても注目を集め、第33回釜日映画賞で作品賞、助演女優賞、撮影賞の3部門を受賞している。
舞台は汚職塗れの警察組織。登場人物はすべて悪党。主演は『シークレット・サンシャイン』で第60回カンヌ国際映画祭女優賞を受賞したチョン・ドヨンだ。「これまでに演じた作品の中で最もドライで感情が抑えられている役だった」と回顧するほど冷徹な復讐者ハ・スヨンを演じている。
物語はスヨンが2年の刑期を終えて出所するところから始まる。彼女は汚職事件で服役していた元女刑事だ。喪服を纏ったような佇まいには退廃的な美しさが漂っている。とうに涙も涸れ果てた瞳からは何の感情も読み取ることができない。
やがて彼女があるクラブの違法行為を見過ごすことで裏金を受け取っていた刑事たちの罪をたったひとりで背負って服役していたことが明らかになる。
罪を背負わせた刑事の中には彼女の恋人であるイム・ソギョン(イ・ジョンチェ)もいた。裏金でスヨンと暮らす為にソウルの億ションを手に入れた男だ。だが、捜査線上に浮上していたのはなぜかスヨンの名前だけだった。そんな彼女に組織から「すべての罪を被ってくれるなら大きな補償を約束する」という取り引きが持ち掛けられる。
「私が罪を被ります」
恋人に見切りをつけた彼女は罪を背負う代わりに7億ウォンとマンションを貰うという約束を取りつける。だが、2年後に出所するとすべての約束は反故にされていた。マンションはソギョンによってファン・ジョンミという女性に贈与されていたのだ。理由を確かめようにもソギョンは彼女の服役中に頭を撃たれて亡くなっていた。
「誰が私を嵌めたのか?」
スヨンは黒幕を突き止めるべく動き出す。手にした一丁のリボルバーで復讐を遂げる為に。
提供元:Yahooニュース