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大谷の性格、「俺は知ってるけど言えない…」水原元通訳の父親が投げかけた重大な問題・素朴な疑問(元木昌彦/「週刊現代」「フライデー」元編集長)(日刊ゲンダイDIGITAL)

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【週刊誌からみた「ニッポンの後退」】
「もっと翔平を調べたらいいんじゃない? 翔平の性格を。彼のことわかんないでしょ? 俺はもちろん知ってる。ただ、俺の口からは言えない。俺のことじゃないから」
百田尚樹「30歳以上で子宮摘出」発言謝罪と松本人志の声明文に見える「危険な共通項」
これは週刊ポスト(2月28日・3月7日号)に載った大谷翔平の元専属通訳・水原一平(40)の父親・英政(65)の言葉である。
水原は2月6日(現地時間)米カリフォルニア州サンタアナの連邦地裁で、禁錮4年9月、賠償金約26億円の支払いを言い渡された。
それに先立つ今年1月、水原一平を含めた水原家の人間が、連邦地裁に書簡を提出していた。その中で、大谷の通訳としてだけではなく、身の回りの世話も含めて24時間態勢で働く過酷な労働環境に置かれていた。高額な給与をもらってはいたが、大谷の近くに住むための高額な家賃、妻が日米を往復するための渡航費など出費がかさんで経済的困窮に陥り、違法賭博に手を出したと訴え、水原は「ギャンブルをやっている時だけ人生に希望を見いだせた」と述べていた。だが、検察はそんな主張を一顧だにしなかった。
私は事件が起きた当初から、30歳近い一人前の男が、26億もの大金を自分の口座から盗まれていることに全く気が付かなかったのだろうかという素朴な疑問を抱いていた。水原の罪は許されるものではないが、大谷側にも多少の非があったのではないか。
しかし、この国では、大谷翔平はすばらしい人、唯一無二のスポーツマン、いや、全てのジャンルを超えた完全無欠の人間だという、メディアが作り上げた“神話”がまかり通っていて、そんな疑問を抱き言葉に出せば「非国民」と言われかねない。
私も大谷は素晴らしいプレーヤーだと間違いなく思うが、水原通訳の父親が言うように、グラウンド外での大谷についてはほとんど何も知らされていない。愛犬デコピンは可愛い。愛妻の真美子はきれいだ。だが、2人はどのように親しくなり結婚までたどり着いたのかを知らない。週刊誌でさえ書かない。
私はあまたのスターを見てきたが、これほど人間的なエピソードが報じられないスーパースターがいただろうかと考えてみた。
長嶋茂雄は球界の大スターだったが、人間的なエピソードは数多くあり、それが長嶋人気をさらに高めた。高倉健は孤高の大スターだったが、江利チエミと結婚するとき、なぜ、人気歌手が売れない俳優と結婚するのかと書かれた。ロケが終わるとよく海外に行くのは、彼女がいるのではないか。もしかするとホモではないかという臆測記事まで出て、高倉が激怒したこともあった。美空ひばりも石原裕次郎も多くのスキャンダルを書かれたが、それでも亡くなるまでトップスターであり続けた。
だが、大谷にはグラウンド外の人間味あふれるエピソードがほとんどない。これは“尋常”ではない。
私は、水原事件で大谷に大きな非があると思っているわけではない。だが、大谷とてサイボーグではない。私は、大谷という人間をもっとよく知りたい。だが、この国のメディアは、大谷をあがめ奉るだけで生身の人間として見ていない。そう思わざるを得ない。
もし、知っていても、大谷から「出禁」になるのを怖がって書かないとしたら記者失格である。
昔、田中角栄番のバカ記者が私にこう言ったことがあった。
「俺は角さんの悪事をいろいろ知っているけど、書かないで墓場まで持っていく」
球春間近。悪事など大谷にはないだろうが、番記者たちは人間・大谷翔平を伝える努力をするべきである。 (文中敬称略)
(元木昌彦/「週刊現代」「フライデー」元編集長)
提供元:Yahooニュース