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「佐久間宣行」が「キャバ」「合コン」「朝までカラオケ」をやめた理由とは…エンタメ重視でシビアな一面も(レビュー)(Book Bang)

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これは元テレビ東京の佐久間さんが小洒落た女性誌『SPUR』で連載中の人生相談をまとめたもの……ではない。そもそもその連載は短めの文章で最後に悩みにこじつけたスイーツを紹介する企画だから、要はほぼ書き下ろし。あれだけクソ忙しい中で連載をちゃんと売れそうな本にアレンジする、その手間を惜しまない姿勢が実に佐久間さんらしい。
彼はテレビの収録現場で大声で笑ったりと陽気なキャラクターで、社交的にも見えるんだが、基本的にこの本はネガティブな自分との付き合い方がテーマ。だからこそ毎日をごきげんに生きようと説くわけだが、そのために彼がやったことは当時としてはかなり異常だったはず。
テレビ東京入社早々、「パワハラのようなことも頻発」する業界の体質に嫌気が差した彼が「最初に決めたルールは朝までカラオケに付き合わせる人、やたら合コンに誘ってくる人、キャバクラへ呑みに連れて行こうとする人との付き合いを、全部やめるというものでした。芸能関係の人との呑み会にも、よほどのことがない限り行かないことにした。もともと苦手意識があった業界の華やかなパーティーや接待ゴルフの誘いも断り」、それでもダメなら「入社3年目を目処に、いさぎよく辞めようと決めた」そうで、それで出来た時間にエンタメを摂取しまくり、いまの彼が出来上がったのだ。
人間関係よりもエンタメを重視する彼は、タレントとの間にも距離を作っているらしい。「本音を言えば、本来の僕は情にほだされやすい人間。親しくしているタレントさんに気を使って、編集でその人の発言などをカットできなくなる自分が怖い」ためらしいが、確かにボクと一緒に『ゴッドタン』に出たある人が全く面白いことを言えなかったとき、その人の存在を完全に消し去る編集をしたこともあった。面白さのためならそこまでシビアに切り捨てられるのが、彼の恐ろしさなのである。
[レビュアー]吉田豪(プロ書評家、プロインタビュアー、ライター)
1970年、東京都出身。プロ書評家、プロインタビュアー、ライター。徹底した事前調査をもとにしたインタビューに定評があり、『男気万字固め』、『人間コク宝』シリーズ、『サブカル・スーパースター鬱伝』『吉田豪の喋る!! 道場破り プロレスラーガチンコインタビュー集』などインタビュー集を多数手がけている。また、近著で初の実用(? )新書『聞き出す力』も大きな話題を呼んでいる。
協力:新潮社 新潮社 週刊新潮
Book Bang編集部
新潮社
提供元:Yahooニュース