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情熱とエロティシズムが複雑に絡みあう不可解な愛の行方『愛を綴る女』(THE PAGE)

舞台は南仏の小さな村。自由奔放で身を焦がすような恋愛を求める主人公のガブリエルを『エディット・ピアフ 愛の賛歌』で第80回アカデミー賞主演女優賞を受賞したマリオン・コティヤールが演じる。
【連載】<映画評2017>
原作はイタリアの作家、ミレーナ・アグスの『祖母の手帖』。フランスでは発売後1カ月で4刷になり、20カ国で翻訳されているベストセラー小説だ。ニコール・ガルシア監督は舞台をイタリアからフランスに置き換え、再構築を試みた。南仏の美しく絵画的な景観の中で情熱的な思いとエロティシズムが複雑に絡みあう不可解な愛の行方を女性ならではの視点で映像化した。
親の決めた相手、真面目なスペイン人労働者ホセと結婚させられたガブリエルは、夢に見ていた理想の結婚とはほど遠い現状に悶々とした日々を送る。しかし、ホセはガブリエルに対する愛情はあるものの、それを強制することはない。親への反発と自由な恋愛を奪われたガブリエルの持病が悪化する。そして、療養のため滞在することになったアルプスの保養所で、運命的な出会いがあった。インドシナ戦争で負傷した帰還兵アンドレに出会い、お互いに愛し合うようになる。
理想と現実のはざまで揺れるガブリエルの綴るアンドレとの愛の日々が、透明感に満ちている。ガブリエルがアンドレにときめく様子は、何とも可愛らしく、余計にホセが不憫に思えてならない。ガブリエルに献身的に尽くすホセの愛がとにかく切ないのだ。
単純な不倫モノではない。そして愛の形や深さは様々だ。結末は「もしかして、こういうことなのかも」と想像できなくもないが、フランス映画は過程や描写が命。伏線探しよりも、純粋に映像の美しさや「真実の愛とは?」「ときめきは足りているのか?」などと自問しながら、ゆっくりと味わってほしい作品だ。
『愛を綴る女』
10月7日(土)新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開
提供元:Yahooニュース