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幸せな日々
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1:
あいか◆NdOFY44k4.
離さないでね ずっと
つかまえていてよ ずっと
じゃなきゃ私どっか行っちゃうよ?
支えになりたいの 君の夢に少しだけ連れてって…
/the GazzetE2007-12-22 05:48:00 -
81:
それでも行けないと言い張り無理矢理納得させた。でも馬鹿な事に逆に私が会いたい、助けたいと思えてきてしまった。
時間は3:50。今からタクシーで行けばギリギリ間に合う。でもタクシーで歌舞伎町まで5000円はかかる。
━どうしよう…。何も言わずに行ってビックリさせよう!2008-06-04 02:55:00 -
82:
↑80の次にこっちを入れます。前後してすみません。
でもその日はいつもと様子が違った。泣きそうな声というか弱々しい声で私に助けを求めてきた。こんな声は初めて聞いた。本気で心配した。
『どうしたの?』と聞いても「お前は俺の事本当に好き?」としか帰ってこない。
『好きだけど今日は本当に無理なんだ。』と言っても「今日だけはお前が傍にいてほしい。」と言って聞いてくれない。2008-06-04 03:10:00 -
83:
そう決め、店長に『すいません、上がります!今すぐ帰ります!』と告げた。店長は「今すぐ!?どっか行くの?ホスト?」と言った。
『いや…彼氏のところにちょっと。何かあったみたいで…。』まさか本当にホストなんて言えない。それにいつもと様子がおかしい事は事実だった。
「そっかぁ。分かったよ。ドライバー帰ってきてないけどどうする?」
『タクシーで行きます!新宿までいくらくらいかかりますかね?』
「タクシーで行くの!?5000〜6000円くらいで着くと思うよ。」2008-06-04 03:13:00 -
84:
『分かりました!ありがとうございます。お疲れ様です!』
「お疲れ様ー。飲み過ぎないようにねー。笑」
『違いますって!笑』いや…違わないか。
でも分かっていてもやっぱりホストにハマってるなんて、店の人にはあんまり思われたくない。お客さんにもそう。ホストの為に風俗で働いてるって思われなくはない。実際風俗で働き始めた時はホストの為なんかじゃなかった。これは別の話なんでここでは省こうと思います。2008-06-04 03:18:00 -
85:
タクシーに乗り込み急いで歌舞伎町に向かう。早く会いたかった。心配で心配で、早く顔が見たかった。
歌舞伎町に着いたのは4:45。テンパりすぎて『ここでいいです!』と降りた場所は微妙に遠い場所だった。歩いたら間に合わない。走るしかない。ヒールで走る事も全力疾走する事もほとんどなくなってた。絶対無理。でもそんな事どうだっていい。早くしなきゃ会えなくなっちゃう。
走った。変な酔っ払いに声を掛けられたが無視して走った。走り始めてすぐに足が痛くなり、苦しくなった。でも歩いたら駄目。ヒールを脱いで西武新宿駅沿いをひたすら走った。
コマ劇が見えてきたから葵に電話をかけた。2008-06-04 03:27:00 -
87:
『だからっ…!あと1分で着く!今店向かってるから!走ってるから!絶対間に合うように行くから!もう店前で待ってて!』
「…分かった!」
『しんどいから切る!もう着くからね!じゃあとで!』電話を切った。
本当に好きでもない人にこんな事は出来ない。自分でも知らない間にこんなに葵の事が好きだったんだ。2008-06-04 03:37:00 -
88:
色々な事がありすぎて世の中に冷めていて他人なんか、男なんか信用しないと思っていたくらいだったから、こんなに熱くなれたのも久しぶりだった。
─笑ってほしい。傍にいてほしい。傍にいたい。だから何でも出来るよ。命だってあげられる。だからもう泣かないで。独りじゃないよ。辛い時も苦しい時も、いつだって私がいるから。大好き。大好きじゃなかった。
───愛してる。2008-06-04 03:45:00 -
89:
もう走れているかすら分からなかった。でも歩いてるよりマシだった。フラフラになりながら走って店に着くと、葵がいた。やっぱりビックリした顔をしていた。
サンダルを履いて小走りで葵の元に向かった。もう声なんて出ないに等しい。息を整えながら笑顔で話し掛けた。
『ハァ…ハァ…ビックリした!?本当にいると思わなかったでしょ!?すげー疲れたし!笑』
「…した…。え!?てか何で!?」2008-06-04 03:53:00 -
90:
『やっぱり会いたくなったから!んでどうせならビックリさせてやろうかと思って!だから何も言わずに10分早上がりして来ちゃった!良かったー!大成功じゃん!笑』
それを聞いて葵も笑顔になった。
─良かった。その可愛い笑顔が見たかったの。2008-06-04 03:58:00