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僕の巣。
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1:
蟲
「タバコ買ってくる…。」 そう言って僕は静かにその巣を出て行った。
2008-02-24 22:41:00 -
91:
蟲◆mkVJdF/EM.
巣に着くなり、キッチンに立ち、手早くパスタを作る。不意にサヤカが、部屋から顔を出し、手招きをした。
「何やねんな?」『いいから。来てや!』しぶしぶ、サヤカの方へ行くとジャーンっと昭和初期を思わせる効果音とともに、お年玉袋に可愛い文字で【蟲ちゃん】と書いた給料を出した。
「効果音ダッサ!」『お疲れ様。お給料の2万と5千!』「ありがとう。」素直にお礼を言う。『後、領収書出して?』「取り敢えず、これでいいよ。給料なくなるやろ?」『いいから!』サヤカが急かすのでレシートを渡す。『……。』【だから言うたやんけ。】2008-04-02 17:01:00 -
92:
蟲◆mkVJdF/EM.
「今月は、キッチン用品とか購入したから。」『そっか…。』「ま、ある時払えよ。」『そんなんいいん?』「ま、給料の半分は入れてもらってるから。」『ごめん。』「?いらんとは言うてへんからな。」『笑』
ポッケにお金を押し込み、キッチンに戻る。お給料が入って浮つく心。ニコニコしながらサヤカに大盛りスパを持っていった。
【小1時間前の葛藤は何処へ?】2008-04-02 17:21:00 -
93:
蟲◆mkVJdF/EM.
いつものように、サヤカをお風呂に入れてる間に、明日は何か娯楽の品(自分用)を買いに行こうと考える。「PSPを買おうか?いやいやこの時期に2万の出費は痛いか…?」1人ぶつぶつ言う。『あー暑い暑い。』サヤカが出てきた。『何しとん?』「明日、何を買うか悩んでる。」『ふーん。服は?』「服?いらん。あんま出かけたりせんから。」『えー。蟲の服装オヤジみたいやん。』「…。」『和柄のGパンとか笑』「アホ!あれ7万くらいすんねんぞ!」『ホンマに?騙された?』
「…ほほぅ。小娘…。」と言いGパンを手に取りこのGパンがいかに格好よく、いかに手がかかっているか力説するもサヤカは興味なさげにダサいを連呼。
【orz】2008-04-02 17:31:00 -
94:
蟲◆mkVJdF/EM.
「むぅ。」『ギャル男なれば?』「やだよ。あんなん。みんな同じやん。」『ま…ファッションは個性やからなぁ。』「せやろ。」『和柄は反対やけどな。』「…。」しかしサヤカはよく喋る、やれ彼女はできたか?だのやれどんな子がタイプだの…。
サヤカのマシンガントークに疲れてきた時、不意にサヤカが質問する。『私、キャバクラしようと思うねん。』「何で?」『お金欲しいから。』「酒飲める?」『女の子は飲まなくていいらしいから。』「…。」『あかん?』「サヤカがそうしたいなら、すりゃいい。」『そっか!早速面接いこっ』
2008-04-02 17:40:00 -
95:
蟲◆mkVJdF/EM.
僕は心の中でやめとけって言った…。少しの金儲けのはずが、ホストにハマり、気が付けば風俗…なんてざらにある世界に僕は住んでいたから…。
そんな世界に踏み込んだりしないで欲しかったが、サヤカはサヤカの選ぶ道がある。誰だって、失敗したり、成功したりして、世の中の厳しさを身を持って学んで行く。それを制限する権利が今の僕のどこにある?
そんな思いが一気に駆け巡り、僕はサヤカにこう言った…。【頑張れよ…。】2008-04-02 17:53:00 -
96:
蟲◆mkVJdF/EM.
『目指せ!No.1キャバ嬢!』と無邪気に、はしゃぐサヤカを見て少し悲しくなった。
次の日の朝、珍しく寝坊をしてしまう。サヤカはもう学校に行ったらしく、テーブルにはサヤカが作ったと見られる、ヘンテコな卵焼きと、手紙が置いてあった。《蟲へ。気持ちよさそうに爆睡してたから、起こさなかったよ。ご飯作ってみた。下手やけど。また起きたらメールして。》サヤカが作った卵を食べながらメール。
〈ごめん。こんな事これからないようにする。卵、見てくれは悪いけど、味はいいよ。〉背伸びをしてシャワーを浴び、出かける準備をした。2008-04-02 18:02:00 -
97:
蟲◆mkVJdF/EM.
シャワーから出ると携帯がピカピカとメールが来たサインを僕に送っていた。《たまにはいいやん。あ!これから給料日の次の日、休みにしたら?》とサヤカからのメール。これはありがたいとお言葉に甘える事にしたが、いつもの癖で洗濯物を干してしまい、苦笑いしながら巣を出た。特に買うものは決まってないので、ふらふら駅前に。携帯で検索すると駅から逆方向にパチンコ屋があるとの事なので、久々にパチンコでも打とう!といざパチンコ屋へ。
頭の中では、久々パチンコ→大勝→PSPゲット!→余りは貯金と、トントン拍子に進みニコニコ。 【捕らぬ狸の皮算用…。】2008-04-02 18:13:00 -
98:
蟲◆mkVJdF/EM.
何やら前見た時より明らかにボタンが増えているパチンコ様…。なかなか楽しそうな機種がたくさんありホール内をウロウロする。「へぇ。色々あるな。」取り敢えず、人気のある機種に着席。新台なのだそうだ…。あまりよくわからんが、たいして変わってないだろうと打ち始める。…と隣のおばちゃんが、台の下皿付近にあるボタンを突然必死に連打!物凄くビックリする蟲。「何だ?ありゃ」疑問に思いながら自分の台に目をやると、画面にチャンスの文字が!【え?連打?おばちゃんみたいに?】
2008-04-02 18:19:00 -
99:
蟲◆mkVJdF/EM.
訳もわからず、恐る恐る、チャンスボタンなる物をポチリと押す。リーチになり、突然大きな音がして、台枠が光る。周りの人が僕の台を凝視。ビックリしてケツが浮きそうになるのをこらえ、ドキドキしながら見守っていると、隣のおばちゃんが『ボタン!ボタン』と大きな声で僕に指令。「何だよ?おばちゃん怖いよ!」とは心の声。仕方なく控えめにボタンをポチポチ。すると見事に3の絵柄が揃う。「え?今のパチンコってこんなにあっさり当たるの?」と思ってると隣のおばちゃんが僕の肩を叩き、『なっ?』と一言…。 【連打?連打なんだな?】
2008-04-02 18:27:00 -
100:
蟲◆mkVJdF/EM.
その後、2回大当たりし、3箱におばちゃんの連打の信憑性はあまりなかったが、リーチの度連打した。その度何故か一喜一憂するおばちゃんがかわいらしく、ジュースをご馳走する事に。ジュースを買いに行く時に商品棚を見るとPSPがある!「何々?○○○○玉?3箱じゃ足りなくないか?」ジュースを飲みながら、止めるか、続けるか悩む。おばちゃんにジュースを渡し、お礼を言われた後「千円で当たったから、今止めたら勝ちだな。」と思うがすぐさま止め、勝ち逃げ。皮算用が見事現実となったのでいつもよりニコニコしながら、ゲーム屋さんを探し歩いた。
2008-04-02 18:38:00