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僕の巣。
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1:
蟲
「タバコ買ってくる…。」 そう言って僕は静かにその巣を出て行った。
2008-02-24 22:41:00 -
302:
『俺の両手には何もない…。』聖夜氏は力なくそう言うと無言で部屋に戻っていった…。
僕はその時のその言葉が今も耳に残っている…。
【回想終】2008-11-07 16:48:00 -
303:
寝てしまったマリを膝にのせたまま、ふと自分の両手を見てみる。
今では口癖になってしまったその言葉を呟く。
「俺の両手には何もない…」深いため息をつく。すると寝ていたはずのマリが『マリがおるやんか』と目を擦りながら言った。
僕はクスリと笑いながら、【そうだな】と言った。2008-11-07 16:53:00 -
304:
「さ、ちょっと買い出しでもして来るか。」『待ちや。まだ話がある。』「ん?」『そんな辛気臭い言葉ばっかり言うてたら、いつまでもそんなんなるで。』「…。」『ちょっとした事で幸せ見つけたらええやん。』「…。」『毎日美味しいもの食べよう思ったら食べれる、毎日暖かい布団で寝れる。それでも蟲は両手に何もないん?』
僕は無言で部屋を出た。玄関で靴をはいてると、背後にマリの声がした。
『まただんまりか。もう好きにし。今日はご飯いらんから!』
僕は静かにドアを閉め、「アア。ソウスル…。」って言ったんだ…。2008-11-21 19:18:00 -
305:
行くあて何かなかったけれど、近所をフラフラ徘徊。コンビニで立ち読み何かした後、フラリとパチンコ屋に行きボケーとパチンコを打つ。
色んな事を考えてる中パチンコが僕を馬鹿にしたようにジャンジャン出た。
「くだらねぇな。」
席を立ち、出玉を蹴っ飛ばし、退店した。2008-11-21 19:23:00 -
306:
外に出ると雨が降っていた。このままマリの目の前から消えてしまおうと考えていた。
「俺の事なんかかまわないで、皆自分の事ばっかしてたらええのに。お節介な子ばっかや…。面倒くさい。」グチグチしているとメール着信。
タイトル…ごめんな。本文…蟲ごめん。あたしみたいな自分の体売ってる汚い女に何も言われたくないよな…。
2008-11-21 19:35:00 -
307:
僕は変に繕うメールはせず、「汚い仕事なのはお互い様。仕事頑張って。」とだけメールした。
マリはどう思ったかわからないが、少なくとも僕がマリなら、そう言う言葉を待っているから。2008-11-21 19:38:00 -
308:
冷たい風に吹かれながら、吸いたくもない煙草に火をつける。「こんな事、もう辞めちまうか…。」ついつい独り事。
いそいそと歩く人々と、まったく逆の道を歩きながら、ポツリとあった小さな小さな公園の冷たいベンチに腰をおろす。
2008-12-01 05:30:00 -
309:
メール着信。タイトル…久々。本文…蟲、アドレスあの頃から、変わってないんやな。
メールの送信者は、随分と前のホストの頃の客からだった。僕はホストの時使っていたアドレスをずっと変えていない。でもホストの頃に僕と関わった子はごく一部を除いて、同僚でさえも一切の返信をしない。
2008-12-01 05:36:00 -
310:
いつものように流し読みして放置するはずのメールの最後にはこう書いてあった…。
『蟲は元気でやってるん?私はもう疲れたわ。』
「ん?もう疲れた?」急に胸騒ぎがした。携帯の電話帳を開き、アドレスを貼りつけ、番号を検索。「あー!イライラするこの糞携帯!急ぎや!はよ検索しやがれ!」2008-12-01 05:57:00 -
311:
電話帳にはリアと登録してあった。「リア?わからんけど取り敢えず電話や!」機械的なコール音が鳴る。
―プルルル―
「あかん!つながらん!」2008-12-01 06:01:00