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僕の巣。
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1:
蟲
「タバコ買ってくる…。」 そう言って僕は静かにその巣を出て行った。
2008-02-24 22:41:00 -
232:
しばらく二人のくだらない話に華が咲いた後、ようやく完成したようで、『蟲。行こ。』とマリが声をかけて来た。「ふむ。」会計をするマリ。店を出る時、アスカがちょいちょいと僕をつついてウィンクした。「…。」《ありがとう。》『またね。』マリとしばらく歩く。 『蟲?』「あん?」『アスカに番号教えた?』「いや?もろたけど。」思わず口がすべる。『やっぱり。かけたらあかんで。』「なんで?」『あいつと関わるとロクな事ない。』「へぇ。仲いいんじゃねーのかよ。」『プライベート挟めへんかったらな…。』「ふーん。ま、マリがそう言うならそうするわ。」番号の書いた紙をポッケから取出し破りすてる。2人に何があったのかは僕にはわからなかったけれど。
その時、マリは小さな声で『ありがとう…。』と言った。
「え?」『何もない。』「そっか。」
雲ひとつ無い空の下僕はマリの荷物を肩に担ぎ直し、「次何処行く?」とマリに聞いた。2008-06-23 04:40:00 -
233:
マリの後をてくてく付いて行くと不意にマリが、『アイス食べる?』と聞いてきた。「どっちでもいい」と言うも思わず顔がにやける。『笑。食べよか。』アイス屋に立ち寄る事に。荷物を席に置き、カウンターへ。色々な種類のアイスに目を輝かせる。『どれ?』「ラムレーズンがいい。」『ふーん。ほな私はバニラ。』席まで移動する。『しかし歩いたなー。』「正気?まだ全然やんけ。」『ま、あんたは毎日買い出しとか歩いてるから慣れてるんやろな。』「ぬ…。」『足痛ぁ。』「貧弱な。」『なぁ?アスカ可愛いやろ?』「ん?あぁ。」『私とどっちが可愛い?』「ん?マリ。」と即答。『そっか。』マリが足をゆらゆら揺らす。機嫌のいい時の仕草だ。
『アイスもう一個食べる?』「いやええわ。笑。」
【わかりやすい奴め…】2008-06-23 04:55:00 -
234:
『昔さ、あいつともっと仲良かったんやけどな…。』「ふーん。」『あいつも風俗やってて、たまに飲みに行ったりしよってん。』「ほぅ。」『んでさ、あるBarのバーテン2人で好きになってん。』「…んで?」『最初は楽しくて、冗談半分に競ったりしとった。でもだんだん2人ともマジになってきてな…。』「うん。」『最後は抜け駆けしあいになって…。結局私は負けてん。』「…。」『私はあの子より幸せになったるねん。』「そっか。」
アイスを食べ終わり、外に出る。『何か疲れた…。帰ろっか?』「もうええん?」『うん。足痛いし。』「そんな高いヒール履くからやん。」『だって…。』2008-06-23 05:17:00 -
235:
僕はその場にしゃがみ込む。「乗れよ。」『えっ?あほちゃう?恥ずかしいからええわ。』「いいから。足もっと痛くなるぞ。」『…。』しばらく躊躇したマリだったが、ようやく僕におぶさった。「荷物は何個か持ってな。」『うん。』マリを背中に街を歩く。『あんたやっぱ背高いな。てかめっちゃ見られてる。』「気にすんな。どーせもう二度と会う事ない通行人やんけ。」『笑。そんな考え方っていいな。』通行人の注目を集めながらタクシー乗り場へ。
「よし。到着や。」『お疲れぇ。さ、帰ろう。』「おう。」2008-06-23 05:27:00 -
236:
名無しさん
まだですか?
2008-07-08 22:06:00 -
238:
巣に着くと、マリが、『あー。お酒飲みたい。』と言い出したので、「コンビニで買ってくる。」と巣から出ると何故かマリも後ろからついて来た。「足痛いんやから、おれよ。」『…いいねん。』「変な奴。」近くのコンビニを2人で目指す。マリが遅れ出したので振り返ると、やはり足が痛いのか、引きずるように歩いている。「やれやれ。マリ?乗るか?」『大丈夫。』マリにあわせゆっくり歩く。コンビニに到着。
2008-07-09 09:22:00 -
239:
涼しい店内でマリが酒を物色してる間に、つまみを作る材料を冷蔵庫の中にある物を思い出し、少し購入。『蟲は?どれ飲む?』「…俺はいらん。」『え?何でよ?』「酒は一生分飲んだから(笑)。」『ちょっと付き合ってよ。』「…ん。」渋々、酒を物色。とソルティードッグをチョイス。『ソルティーか。』と何故かもう2本カゴに入れるマリ。カゴには自分の物とおぼしき酒が3本…。
【あの…ちょっとやんな?】
2008-07-09 09:28:00 -
240:
無事帰巣し、いざ酒盛り。つまみを何品か作る。キッチン横で、缶チューハイを片手に見守る。「やりづらいから座っときーな。」『器用やなー。あんた。』「…。」5品を作り運ぶ。皿を置くなり、手でマリがつまんで一言。『うま!』
「箸で食べなさいよ。箸で!」『はいはい。蟲。彼女いらんの?』「何やねん急に?」『いや…。おらんのやろ?』「うん。もうええわ。面倒やし。」『ふぅん。』2人チビチビ酒を飲みながら、雑談。「マリは?彼氏。」『いらんいらん。愛人おるし、そんなん理解する彼氏おらんやろ?それに彼氏はお小遣いなんかくれんし。』そう言うとマリは淋しく微笑った。
【俺等は似た者同士…】2008-07-09 19:43:00 -
241:
「しかし酔うなぁ…。」『弱っ!笑。ほんまにホストやった?』「うるせ。」『笑。』つまみが少なくなったのでまた作る。チーズを韓国海苔で巻いたもの。カマボコにキュウリ。ありきたりな物を作ってると、突如、左手に痛みが「ん?」目をやると包丁でスッパリと切れていた。「はは。何年ぶりかに切ったなぁ。」何て呑気な事を思っていたら、酒のせいか、血がどんどん溢れて止まらない。「マズいな。」キッチンペーパーで止血するも、すぐに深紅に染まる。『どうしたん!』つまみを催促に来たマリに見つかる。「大したことねぇ。」『めっちゃ血が出てるやん。救急車!』「あほ!こんなんで呼んだら殺されるわ!」『でも!』「瞬間接着剤ある?」『…ない。あ!スカルプつけるのは?』「それでいい。」『待ってて。』マリが部屋に駆けていった。鮮血で染まるキッチンペーパーを見ながら、「綺麗やな。」何て思うくらいだから結構、酔ってたんだと思う。半泣きでマリが瞬間接着剤もどきを手渡す。「サンキュ。イテテ。」『えっ?ちょっと何してんの?』「接着。これでよし。」『大丈夫なん?』「血は止まるやろ。」『…。あんた無敵やな。』爆笑するマリ。
2008-07-09 19:57:00