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「“誰かと違うこと”が怖かった」空気を読みすぎていた30代タレントが赤裸々に語った、隠していた“本音”(with online)

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こんにちは、有村藍里です。
昔の私は、誰かと違うことがとても怖かった。
それは、正しいか間違っているかではなく、“自分だけが浮いてしまう”ことへの恐れだったように思います。
「そんなに嫌だったの?」整形公表30代タレントが、美容整形後に言われる言葉に思うこと
たとえば、みんなが笑っているときに、うまく笑えなかったとき。
本当はその話題についていけなくて、でも「わからない」とは言えなくて、なんとなく作り笑いをしてその場をやり過ごす。そんな経験が、思い返せばたくさんありました。
「うん、わかる」「そうだよね」――そう言っていれば波風立たずにいられる。空気を読んで、周りに合わせて、自分が少しずつ曖昧な人間になっていることに慣れていました。
本音を話すと嫌われるんじゃないか。違う考えを持っている自分は、変なのかもしれない。自信がなかったから、周りと同じでいることが正解だと思っていたのです。
でも、それはいつの間にか、「自分の気持ちがよくわからない」という状態に繋がっていきました。
何が好きなのか、何に違和感を覚えるのか。「みんなが言うなら、たぶんそれでいいんだろう」と、自分の感じたことを置き去りにしてきたような気がします。
そしてある時、ふと気づいたんです。
「私、誰かの声を通してじゃないと、自分の意見を言えなくなっているな」と。
「あの人がこう言ってたよ」「みんなそうしてるらしいよ」
そんな“誰か”の言葉に寄りかかっていないと、不安だったんです。
そんな自分が情けなく、頼りなく思えてきて、変わりたいなと思うようになりました。
そして少しずつ、自分の中に問いかけてみるようになりました。
「私はどう思ってる?」「私はどうしたい?」って。最初は答えが出ませんでした。感じることにブレーキをかけるのが癖になっていたからです。でも、心の奥の方に耳を傾けるようにして、少しずつ、言葉にする練習をしていきました。
「それは、私はちょっと違うと思う」「私はそれより、こう感じた」そんな一言を伝えるだけでも、ものすごく勇気が必要だったけれど、伝えたあと、自分の中にじんわりと灯るような安心感が残りました。
「言えた。ちゃんと自分の声で話せた」って。
もちろん、いつでも自信満々というわけではありません。今でも不安になることはあるし、人と違う意見を持つことに戸惑う日もあります。
でも、自分の気持ちをごまかすより、少し不器用でも自分の考えを持って発言していくことで、自信につながります。今の私は心が穏やかでいられると感じています。
人と同じでいることが優しさだったり、思いやりだったりする場面もあります。それはもちろんわかっているけれど、だからといって、自分を小さく削り続けることが優しさではないと、ようやく思えるようになってきました。
誰かと違ってもいい。ちょっと浮いても、それが「わたし」ならそれでいい。
そんなふうに思える日が、少しずつ増えてきました。
変化は、本当に小さなところからでした。
人の意見を聞く前に、まず自分に聞いてみる。
「私はどう思う?」と、一度立ち止まる。
その積み重ねが、少しずつ自分への信頼を育ててくれている気がします。
「自分のままでいい」と言えるようになるには、時間がかかります。
でも、だからこそ、一歩ずつでも前に進めた自分を、
「よくがんばったね」とそっと褒めてあげたくなるのです。
もし、今「自分の気持ちがわからない」と悩んでいる人がいたら。
まずは、自分にだけは嘘をつかないでいてほしいなと思います。
たとえ口に出せなくても、心の中だけでも「私はこう思っている」と自分に語りかけてみてください。その声は、ちゃんと届いて、きっと少しずつ、あなた自身を育ててくれると思います。
今週も最後まで読んでくださってありがとうございました。
有村藍里1990年8月18日生まれ/O型/兵庫県出身/趣味:カメラ
中学時代に引きこもりで人見知りでネガティブな性格であり、そんな自分を変えたくて、16歳の時に芸能界入り。引きこもりやネガティブな性格から脱却するための努力や逆境を乗り越える姿が、同じような境遇の悩みを抱える女性から多くの支持を得ている。2019年3月、美容整形を受けたことを公表し、その正直に打ち明ける姿と有村が持つ雰囲気により多くのファンから共感を得た。
提供元:Yahooニュース