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「海のはじまり」「あの子の子ども」…少子化対策が叫ばれる時代に逆行していないか?(桧山珠美)(日刊ゲンダイDIGITAL)

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【桧山珠美 あれもこれも言わせて】
楽しみになってきた夏ドラマがある。目黒蓮主演「海のはじまり」(フジテレビ系)は大竹しのぶ、有村架純、古川琴音といった芸達者が出演しており、彼女たちの感情を乗せたナチュラルな演技は期待できる。
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だが、そんな彼女たちの熱演も海を演じる子役の泉谷星奈ちゃんの前ではかすんでしまうというのも事実。「動物と子役には勝てない」とはよく言ったものだ。いまや海ちゃんを見るためだけにこのドラマを見ていると言ってもいいほど。
令和の芦田愛菜との声もあるらしいが、おしゃまでけなげな色気は愛菜ちゃんよりむしろ「パパと呼ばないで」のチー坊の杉田かおるに近い。とすれば、目黒はさしずめ令和の石立鉄男。いや、あちらは独身男の右京(石立の役名)が亡くなった姉の子供を引き取り下町の米屋の2階に下宿。大家さん家族に見守られながら親子の絆を育む人情コメディーだった。
そもそも石立も、「マルモのおきて」で亡くなった親友の子供たちの面倒を見ることになった阿部サダヲも子役とからむことで、好感度が爆上がりする風潮がある。
それと、「海のはじまり」の場合は石立や阿部とは事情が違う。別れた元カノが実は自分の子供を中絶せずに産んでいたという話で、彼女の葬式でその事実を知ることになるのだ。ちょっとしたホラーではないか。中絶同意書にサインしてそれですべてが終わったと思っていたら……。
葬儀で自分の子供とは知らず、海と対面。母を亡くしたことを理解しているのかいないのか、そんな海を励まそうと海辺ではしゃぐ若かりし日の母の動画を見せる。 もう一つ「あの子の子ども」(カンテレ・フジテレビ系)。こちらは女子高生の妊娠を描く。桜田ひより&細田佳央太がどこにでもいる高校生カップルを演じている。付き合っていればセックスするのは当たり前。コンドームをつけて避妊したのにコンドームが破れ妊娠してしまうという話だ。
昭和なら杉田かおる&鶴見辰吾が演じた「3年B組 金八先生」の「15歳の母」がある。平成には志田未来&三浦春馬で「14才の母」が作られている。当時はそれこそセンセーショナルなドラマだった。「あの子」も当事者たちの気持ちを描いていてまさにリアル。学校教材にしてもいいかもしれない。
それにしても、少子化対策が叫ばれる時代、妊娠・出産で困ったというドラマを作るのは少子化を助長させるようなものではないのか。これではますます恋愛恐怖症の男性が出てくる。
道長の子をしれーっと産んでしまう紫式部のように、結局、本当のことは女にしかわからないというのも、なかなか怖い話だ。テレビマンは世の中の流れが掴めていないのか、へそ曲がりで反対をやっているのか。
(桧山珠美/コラムニスト)
提供元:Yahooニュース